プレガルディエン＋ゲース(トッパン)。冒頭のバッハ「甘美な死よ」からマーラー原光」の流れでもう完成したようなものだった。吉田秀和が愛したヴォルフ「アナクレオンの墓」を聴けて感銘に沈み、アンコールではマーラー「私はこの世から忘れられ」が歌われたのだから、もう何も望む必要がない。

『フーガの技法』『音楽の捧げ物』 この２作品はバッハの晩年の傑作であるばかりでなく、『平均律』とあわせて、音楽の不滅の聖典といっても過言ではないだろう。 この両作品は、ヨーロッパといわず、音楽といわず、人類の文化の最高の記念碑的財産に属する。 吉田秀和

今日は、吉田秀和の誕生日（1913年） 「グールドのバッハのレコードが日本で発売された時、批評界の大勢は、否定的な、冷淡な言葉で支配されていたのである。・・・これだけの演奏をきいて、冷淡でいられるというのは、私にいわせれば、とうてい考えられないことである。 1/6 pic.twitter.com/wrT8WwkUdW