数日前に『喜劇 右むけェ左！』を見に行ったら落語家の快楽亭ブラック氏がすぐ前の席におられて、古い映画の上映でたまにお見かけすることはあるのだけど小中学生ごろに連載を読んでいたのでおーと思った。上映後になべおさみのトークもあったが、ブラック氏は聴かずにすっと出て行かれた。#日記 pic.twitter.com/8vJVDgGj98

前田陽一監督『喜劇右むけェ左！ 』② 当時の若手、堺正章となべおさみがメインの映画だが、それよりも戦後社会では冴えない係長だが自衛隊に入りかっての軍人精神を取り戻しハキハキする係長を演じた犬塚弘が、クレージー映画の時には見せない個性的な好演を見せ強く印象に残った。

『喜劇 右むけェ左！』祝典場面で岸部一徳らが演奏し沢田研二が歌う一方、落下傘訓練場面では『空の神兵』がBGMに使われる落差に眩暈。埋蔵金の発掘には成功するがやるせないオチがつき、映画はそこからさらに映画内記録映像へと移行して、トランス状態のように終わる。一筋縄ではいかない前田陽一。

『喜劇 右むけェ左！』ナベプロ製作の東宝映画に松竹の前田陽一が呼ばれた1970年作品。トップクレジットは堺正章だが実質主演は犬塚弘(クレジット順はいかりや長介との二枚でトメ)。『あゝ軍歌』同様に、軍国主義を批判ではなく笑いとばす試み。ジャイアント馬場やザ・タイガースなどゲストも豪華。

土曜は新世界東映で『女渡世人 おたの申します』『関東流れ者』、日月は国立映画アーカイブで『銀座カンカン娘』、ラピュタ阿佐ヶ谷で『濡れた逢いびき』『虹をわたって』『喜劇 右むけェ左!』を見たのでドルヲタ卒業した(シネマヴェーラのウォルシュに行く代わりにCD買い増しした後のツイート)。

ラピュタ阿佐ヶ谷の前田陽一特集で『濡れた逢いびき』『虹をわたって』『喜劇 右むけェ左!』。昭和のアイドル天地真理の映画を理解するにはアイドルへの造詣の深さが必要なので、私立恵比寿中学の風見和香さんに会ってきた。 pic.twitter.com/ddUrjFM3UT

面白くないの。天気は悪いし。70年東宝公開の映画「喜劇 右むけェ左!」を夕方見て帰宅。スパイダーズの堺・井上、小松政男、タイガーズが歌で1曲、クレイジーの犬塚弘・谷啓、ジャイアント馬場らが出演。ワコールの宣伝もあり、自衛隊に体験入隊を社員教育の一環としてやるなど事態なのかなと思った。

『喜劇 右むけェ左!』(1970) 女性下着メーカーのダメ社員マチャアキが新設された外国課に移動させられるが、そこは問題有りな社員ばかりが集められていた、しかも研修と称し自衛隊へ体験入隊させられて…。 ほぼ自衛隊のPR映画。 オチからラストがさすがに酷すぎで、ソフト化されないのも納得ですわ。 pic.twitter.com/un2MFxQyCa