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早めに仕事を上がれたはいいが明日は健康診断があるため酒を飲むわけにもいかず、湯気で夕飯を食べてそれいゆで読みかけだった大江健三郎『キルプの軍団』を読み終えた。尖った初期作品が好みだったけれど、ディケンズを読む話からの家族の描き方や自身へのメタ的な視点がグッときてかなり気に入った。
家族の蔵書の中から重松清に出会って、自分の直感で「疾走」を購入して大ショックを受けて、カソリック系アナキズムに関心を寄せたのも、何かの運命な気がしている。「疾走」は現代の大江健三郎「セブンティーン」だ
村上春樹や村上龍は晩年になって、晩年の石原慎太郎や大江健三郎のように家族(兄弟や息子)を題材にできなかったところに分水嶺がある。もちろん、それこそが世代や時代の差であり、W村上の良い読者にとっては利なのだろうが、今日から相対的に見るに、幅を狭め、過去作の再生産を逸しない原因では。
『新しい人よ眼ざめよ』大江 健三郎 #読書メーター bookmeter.com/books/488826 ウィリアム・ブレイクの詩を当時の家族に注入しながらコメンタリーし、再解釈・或いは再現、発展させていくような、大江健三郎の"反魂香"たる傑作。
ご紹介ありがとうございます。共同通信で、井上隆史さん『大江健三郎論――怪物作家の「本当ノ事」』(光文社新書)の書評を書いています。4月下旬より順次配信されています。ちなみに、「これ」の内容は、「男性同性愛への志向と、再生産を旨とする近代家族への抗いの意志」ですね。
井上隆史さん『大江健三郎論』島根日日新聞で紹介されました。評者は東京大学准教授の村上克尚さん。 「本書が示すのは、これこそが大江と三島の共通の主題であり、大江はそのことを表向きには否認してきたということだ。この知見は、間違いなく大江文学の新たな読みの可能性を開くものである」
「恢復する家族」大江健三郎-文 大江ゆかり-絵 知的な遅れのある長男ひかるくんを中心とした、家族の日常が書かれたエッセイです。文と絵に優しさを感じます。 pic.twitter.com/ZT06ekV1UA