藪内清の旧姓は山村なんですね。『京都帝国大学一覧』に出てこないと思ったら、「山村清」で出ていた。『藪内清著作集第八巻』の略年譜に記載はないが、「論文・寄稿・分担執筆ほか」の昭和3年、7年の分に「旧姓：山村清名義」とある。Wikipedia先生に記載なし。

まあこの一回生、二回生、三回生というのは、いま関西でいう○回生とは数え方が違うので、直接の起源が京大というのはそうなんだろうな。京都帝国大学一覧では、名簿は「○年入学」で区切られていて5年在籍している人がはっきり分かる。この土木工学科の人たちは5回生だ。dl.ndl.go.jp/pid/812690/1/2…

ところが明治26年の帝国大学一覧では、科目の学年配当がなくなり、3回の試業を行いすべてに合格すれば卒業という制度に変わっている。ある回の試業に合格してから、次の回の試業を受けるには1年待たないといけないので、最短で3年で卒業できることになる。dl.ndl.go.jp/pid/813170/1/51

なぜ法科大学だけ違うかというと、どうも法科大学では3年修業だったものを、明治24年から4年修業に変更しようとしたらしい。明治24年の帝国大学一覧には、「修業ノ期限ヲ各四ヶ年トシ本學年ニ於テハ第一年課程ヲ施行シ四年ヲ期シテ全行スルモノトス」とある。dl.ndl.go.jp/pid/813168/1/42

当時帝国大学一覧という冊子が毎年発行されていて、規則や教職員、学生、卒業生の名簿が載っている。明治29年から30年にかけて（当時は9月入学）の法科大学に6名の名前がある（国家学会雑誌で小野幸吉とあるのは水野幸吉の誤植）。dl.ndl.go.jp/pid/813173/1/1…

『東京帝国大学一覧』明治40-41年,東京帝国大学,明19-45. 国立国会図書館デジタルコレクション dl.ndl.go.jp/pid/813183 (参照 2024-05-11)

デジコレで帝国大学入学者一覧が見られるようになったから、大正入学者の一覧を漁って推しの名前を見つける暇つぶしができてしまう