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芭蕉の事に触れたい。 旅に病で夢は枯野をかけ廻る(笈日記)は辞世の句と見られているが、芭蕉はあえて「病中吟」とした。去来ら門人が辞世の句を懇望しても、平素の句、全て辞世の句なりと応じなかった。 芭蕉は名を残さず、むしろ無名でありたいと、それで義仲寺に葬るよう求めてのではないか。
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芭蕉の事に触れたい。 旅に病で夢は枯野をかけ廻る(笈日記)は辞世の句と見られているが、芭蕉はあえて「病中吟」とした。去来ら門人が辞世の句を懇望しても、平素の句、全て辞世の句なりと応じなかった。 芭蕉は名を残さず、むしろ無名でありたいと、それで義仲寺に葬るよう求めてのではないか。