私が初めて桂ざこば師匠を見たのは、学生時代の頃に芦屋で見た米朝一門会。噺は確か｢厩火事｣でした。 江戸落語を上方落語でやることに懐疑的な評価をする方もいますが、私にはざこば師匠が演じる髪結いの亭主がゴキゲンで、ジェットコースターに乗ってるようにあっという間の演目でした。

初めて落語で涙したのはざこばさんの「一文笛」だったっけか。米朝師匠が作られた演目を「よくできた噺」から「胸を打つ噺」に昇華させたのはざこばさんの功績ではないかと思っていたりする。

え、ざこば師匠が… ガキの時分に、落語を知るきっかけになったのがざこば師匠だった、そこから米朝師匠を知ってよくざこば、米朝両師匠の同じ演目を聴き比べたりもしたなぁ ざこば師匠、お疲れ様でしたたくさん落語の楽しみ方を教えていただきました、ご冥福を心からお祈り申し上げます

昨日。動楽亭との掛け持ちにて、 第344回 米朝落語研究会 於 安井金比羅宮 でした。ありがとうございました。 演目は「犬のくやみ」 一門ゆかりの落語会で、初めて掛けることができました。感謝です。 大切に演じていきます。 ※お客様のツイートより、お写真拝借…m(_ _)m pic.twitter.com/VpCWfVeIEZ

今日は目玉の二葉ちゃん以外も、珍しい演目が並んで面白かった。「犬のくやみ」は米朝師匠の新作だそうで、舞台は現代、当然「上方落語メモ」にも載ってない。 「雁風呂」は小満ん師匠、雲助師匠、圓橘師匠で聴いてるが、上方では初めて。米平さんの丁寧な語り口と適度な笑いが心地よい。

「地獄八景亡者戯」最高に面白かった。米朝さんの落語は理論の土台の上にあるとよく言われますが、演じ分けも素晴らしく身振り手振りも派手さのある上方落語らしい演目。それでいて重厚で色気があります。ほかの演目も気になる。