精神疾患は一卵性双生児でも100%の遺伝率にはならない（自閉症スペクトラム障害が最高の0.95、ついで気分障害が0.63、自閉症が0.58、注意欠如障害が0.55、統合失調症が0.48、パニック障害が0.23）。つまり精神疾患は単一遺伝子ではなく、環境要因や、より複雑な遺伝要因が働いていることを示している。

ちなみに自閉症スペクトラム(ASD)などの発達障害や軽度知的障害などは子供に遺伝しやすい要素と言えるのだが、彼のパートナー（@2nd__wife)(@chi_shimaris3)の親族などがそうした実情まで把握しているとは限らず、『今が良ければいい』といった『先読み不十分』な場合だと『時すでに遅し』になりやすい pic.twitter.com/4cEwEtwXsI

自閉症スペクトラムは、多種多様な脳の障害が非特異的な負荷条件となって生じる少数と、一定の確率で自然に生じる正常な個体差（つまり個性）として生じる多数からなり、多因子遺伝による素因を持つ者に個体差が高効率で表れるような、そんな性質を持った「発達の遅れ」と考えられる。ｂｙ滝川一廣

「近年スタンフォード大学によって行われた双生児の研究では、自閉症スペクトラムの遺伝率は4割以下であり、55％は環境要因によって説明されるという驚くべき結果が報告された。ここで言う環境要因は親の養育スタイルのみならず生活環境全てを含む」