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一例、江戸期最高の学者荻生徂徠の研究書として岩波日本思想大系『荻生徂徠』を挙げる事、異論ないと思いますが、吉川博士が徂徠の一一の書物とその背後の読書を追うのに対し、丸山真男はそれも追いますがむしろ総合化のほうに力点を置く。 私個人は吉川博士に共感しますが丸山真男の仕事も大切です。
『日本政治思想史研究』の項を書き終えた。そこで、丸山真男は、荻生徂徠を、日本朱子学の中心に据え、本居宣長へと接続する、逆説的な流れを説いた。山本七平は、傍流の山崎闇斎と浅見絅斎を、明治維新成立の思想と見、柄谷行人は、孤高の儒学者、伊藤仁斎を高く評価した。今後、どうなることやら。
好きな歴史上の人物を聞かれて、学生の頃とかは武将とか政治家系を挙げてたけど、30代になってから学者、文化人、宗教家の方が好きになってきた。平賀源内、平田篤胤、曲亭馬琴、荻生徂徠、葛飾北斎、水野南北、白隠禅師、明恵上人、孔子とか(時代、国、思想はともかく)。
荻生徂徠『読韓非』と併せて『韓非子』を改めて読んでいるが、文章の素晴らしさも相まって、あるべきものがあるべきところに治っていく完全な美しさがあり、時間ができたら暗誦しようと決めた。道家思想からの発展性も面白い。
江戸の思想史 人物・方法・連環 田尻祐一郎 荻生徂徠、安藤昌益、本居宣長、平田篤胤、吉田松陰ー。彼らの思想の中身を問われて答えられる人は多くないだろう。それでも、難解な用語の壁を越え、江戸の時代背景をつかめば、思想家たちが何と格闘したのかが見えてくる。 bokenbooks.com/items/80323365 pic.twitter.com/MyQjsAapvj
個人的に最も考えさせられたのは第8章「「教」と陰謀」。著者は、皇室をキリスト教の代替物にするという伊藤博文の発想の背景に、荻生徂徠以来の「民をだまして従わせる」「術」の思想を見出す。伊藤らは、西洋文明国における宗教を「仮面」と見なし、そうした宗教の代用物として皇室を利用した。