私の矛先は千惠子だけに向けられていると説明しました。彼女は私の元下女で、高天原を裏切った高天原の罪人である死刑囚ですから、私には彼女に向ける権利があるのです。萬斎の妻であろうと野村家の嫁であろうとなかろうと、天照大御神の下女であり、高天原の神を多く殺していることが本質であり！

【第二十四回 狂言と落語による よこはま「万作・萬斎の会」】 横浜にぎわい座にて。 【解説】野村萬斎 狂言【鏡男】夫；石田幸雄、鏡売り；岡聡史、妻；中村修一、後見；飯田豪 落語【松山鏡】三遊亭竜楽 狂言【縄綯】太郎冠者；野村万作、主；野村裕基、何某；野村萬斎、後見；岡聡史

でも何某の妻のことは盛りすぎ。リップサービス旺盛。いや怖い。萬斎何某怖い。 先日の狂言座も書き忘れてたから、一応さっくりとだけ書き残し。芳雄さんのコンサート２日目も書いてないや。カラカラ天気〜も書いてないな。行ったってだけは、後で書いておこう。

万作さんの「夫」は、妻がそんなに想ってくれてるなら…と全てを受け入れたように見えて、とても愛情深く感じた。それがハッピーエンドに繋がるのかなァ。また萬斎さんの「妻」が、夫にとても寄り添うように演じられてたのも功績として大きい。 狂言『川上』ではなく、 芸術作品『川上』だと感じた。

私が初めて観た川上は、萬斎さんのシテで、10年以上前になります。失意の夫を妻が抱きかかえる型が心に焼き付きました。思い出すとポカポカになって、悲しくて凍りついた気持が溶けていくようでした。 その後、万作さんの川上にどハマりしました。 真向悲劇の萬斎さんの川上も是非観たいと思います。

今日の川上は万作さんの川上。 妻と別れたくなさそうな夫だし 妻は夫を思う妻。 万作さんは色々削ぎ落とされて本当に人じゃない様な美しいモノに成られている気がする。 そりゃあ萬斎さんの妻が寄り添うよなぁ…

萬斎さんの川上は恐ろしかった。 夫のエゴ､妻の打算､神(地蔵)の不条理が真っ向からぶつかり合って破滅が訪れる。再び光りを奪われる夫の絶望､又自分を必要になった夫を愛しい人と呼ぶ妻､本気でゾッとした。眼に焼き付いて今でも時々考え込む。 凄まじい川上だった。

#川上 万作さんと萬斎さん。 ふっとマルセル·マルソーを思う､夫が人と語らう宿の場面。盲たが治りたいと願い､人の善良さが漂うから､その後の展開で笑いも起きる。 最後に妻と手を取り合って橋懸かりを行く姿に諦めも有りつつどこかでホッとする温もりがある。 暮れに観た萬斎さんとここ迄違うのか pic.twitter.com/rAPm6CFcuB

万作さんが大切にしてる演目だからか、妻役の萬斎さんは、万作さんの持つ世界観というか芸風に合わせてた気がする。 頭ごなしに怒るんじゃなくて、沸々とした静かな怒りというか、その中にはアッサリ離縁を決めちゃう夫への悲しみも含まれてるような気がして…。 まぁグイッ！と行く所は行ってたケド🤣