『軍旗はためく下に』を観た。 深作欣二の映画に触れることがなかったので、なるほどこれは凄い監督だったのだなと思った。

『火垂るの墓』の対岸にある映画は、という真面目な問いを先生にすると、『軍旗はためく下に』と『ゆきゆきて、神軍』と返信が。 うーーーん、納得はできるけど、何故その選択になったのだろう、と聞く。 「今の子供に見せられぬ映画と、大人に見せられぬ映画、という意味」 水俣曼荼羅でも観るか。

返信先:@QD7E14on84DRNuk広島出身の新藤監督にとって、戦争や原爆は体の奥底から出て来るテーマだったと思います。原爆は出てきませんが「沖縄決戦」や「軍旗はためく下に」らの反戦映画の秀作が氏の脚本だったことも偶然ではないと思います。

深作監督の任侠映画への諦念と、現代劇への憧憬が如実に出た秀作だ。『仁義なき戦い』シリーズが、彼と笠原和夫氏の日本の戦後論であり、『軍旗はためく下に』が、第二次世界大戦への解答であるならば、これは晩年の傑作『いつかギラギラする日』への布石と言える。『バトルロワイヤル』は未来映画だ！

映画「軍旗はためく下に」は捕虜殺しを命じられたことで精神を病んだ上官の理不尽な命令から戦友たちの生命を守るために上官を殺し、戦争終結直後に上官殺しの罪で銃殺された日本軍兵士たちの物語だ。

今日は左幸子さん誕生日｡日本映画史上最高の女優の1人｡｢暖流｣｢飢餓海峡｣｢にっぽん昆虫記｣…それこそ指先まで神経が張り詰めた如き迫真力｡溌剌とした｢女中ッ子｣､不穏なまでに繊細な｢彼女と彼｣から凄烈な｢軍旗はためく下に｣｡監督主演作｢遠い一本の道｣もハイレベルな傑作です｡ pic.twitter.com/ymAQbckq29