日経朝刊44P、映画の道 駆けて日本へ　映画監督アミール ナデリ。"駆ける少年"は戦争の最中に命がけで撮った。11才の主人公アミルの名が、当時生まれた多くの子に付けられた。アミルは希望の象徴になった。89年の"水、風、砂"でイランでの映画作りは完了、と感じ、豪州、米国へと渡った。

日経朝刊44P、映画の道 駆けて日本へ　映画監督アミール ナデリ。9か月ほどロンドンにいてシネマテークで映画を見た。清水宏の作品に泣いた。"これだ"と思った。帰国して19才で第1作を撮った。"駆ける少年"を撮ったのは、イランイラク戦争でストリートチルドレンが急増したからだ。

日経朝刊44P、映画の道　駆けて日本へ　映画監督アミール デナリ。私は路上で育った。1945年、イラン南西部の砂漠の町アバダンに生まれた。父に会った事は無く、母は5才の時に死んだ。育ててくれた叔母は優しい人だったが、叔父は怖い人だった。"駆ける少年"は私の実体験に基づく映画。