自宅で高倉健特集続けてますが、ついに『幸福の黄色いハンカチ』を見た。シネフィルがこぞって酷評する映画だが、いざ見てみると悪くないというか、胸に滲みる。武田鉄矢が鬱陶しいという意見もあるようだが、後年の説教臭さがまだない分、そんなに悪くも感じなかった。

最近、自宅で高倉健特集をしている。任侠映画以降の健さんの映画って今まであまり見てこなかったので新鮮である。それにしても『君よ憤怒の河を渉れ』で新宿西口で待ち合わせをして、女（中野良子）が馬に乗ってやって来たら、そりゃ惚れるよな。

1987年の4月、私が東京で社会部の記者をしていたある夜勤の夜に、「高倉健がエイズで危篤状態だ」という未確認情報が入りました。「ひょっとしたら死んだかもしれない」　深夜、その彼の自宅にどこからともなく新聞記者たちが群がり集まりました。私もその中に混じっていた一人でした。P90