こうなって欲しいところに収まってくれる一方、主要人物だけで清々しくなっている違和感からここに至るまでの戦争への徒労にも目を向けさせる。 バカ息子クロートンの若松力、ゲスなイタリア男ヤーキモーの谷畑聡、器用貧乏的な従者ピザーニオの戸谷昌弘ら、圧強めで楽しい中にのぞく陰が印象に残る。

谷畑聡さんは近々だと『L.G.が目覚めた夜』のリーディング公演が印象的だった。翻訳劇の台詞まわしが堂に行っている。

俳優さんは皆一人複数の役を演じるのだけど、その中でも若松力さん星初音さん谷畑聡さんの演じ分けと早替わりはみどころ。そのための演出のうまさも面白い。 悪役が魅力的すぎて楽しすぎた。 #ペリクリーズ　#イエローヘルメッツ

すみだパークシアター倉で、イエローヘルメット公演、「シンベリン」。 戦争を収め平和の礎とするラストに、しかし、今また戦争が起きている地球の有り様を嘆き、戦闘機の轟音響く天上を見上げての幕…。 終演後、案内貰った某劇団の教え子、谷畑聡君と話し、帰路へ。 pic.x.com/qsfdoainlh

#イエローヘルメッツ『#シンベリン』荒唐無稽こそ物語の力。イモージェン(すずき咲人心)が健気で可愛い。だが欲望に正直なヤーキモー(谷畑聡)の濃厚さ、クロートン(若松力)の愚か故の不屈ぶりに惹かれてしまった。そしてこの芝居で勇ましく開戦を叫ぶのは、暗君と毒婦と阿呆であることに気付かされた。