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2024年度の第106回全国高校野球選手権の各都道府県大会も、後半戦に突入してきた。各地区ごとに、ベスト8以上の勝ち残りチームと、今後の予定をまとめた。 四国地区では25日、香川、高知で準決勝が行われ、高松商と英明、高知と明徳義塾が決勝へ進み、ともに強豪対決となった。 徳島では準々決勝3試合が行われ、鳴門渦潮などが勝ち上がり4強が出揃った。愛媛の準々決勝では春優勝の松山商が松山中央に敗れ、聖カタリナが4強入りした。 26日は愛媛で準々決勝が予定され4強が出揃う。

高校野球ドットコム-12時間前

（25日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会準々決勝　松山中央5―2松山商） 　松山商は、強みだったはずの守りが乱れて敗れた。 　最初は四回表の守備だった。1点リードしていた松山商は、2死一塁でゴロを捕った三塁手が一塁へ悪送球。この間に一塁走者が一気に本塁をつき、今度は二塁手の送球がそれて同点に追いつかれた。 　さらに2死三塁となった場面で、ゴロを捕った三塁手が再び一塁へ悪送球し、勝ち越された。 　一方、打線は粘りを見せた。八回裏、大垣奏真選手（3年）の右越え三塁打と大西利来（りく）主将（3年）の中前打の連打で同点に追いついた。 　しかし、延長タイブレークの十回表も守備にほころびが出た。1死二、三塁で、スクイズを決められた後、捕手の一塁への送球を二塁手が捕りそこねて追加点を献上。次打者に適時二塁打を許して突き放された。 　先発したエース林颯太投手（3年）は味方の失策にも崩れなかった。同点の九回表2死満塁のピンチでは、140キロの直球で空振り三振を奪って、右拳を握りしめた。この試合は147球で完投し、自責点は0だった。 　愛媛県内屈指の右腕、林投手を中心に守り勝つ野球で昨秋、今春の県大会を制した。23年ぶりの優勝をめざした今大会。これまでの2試合は無失策で勝ち上がっていた。 　大野康哉監督はこの日の4失策について、「プレッシャーがあるのはわかっていたこと。そこをうまくのせてやれなかった監督の責任」と、手塩にかけた選手たちを思いやった。 　林投手は「やり残しのないように投げ切ろうという気持ちでマウンドに立っていた。こういう結果になったが、自分としては諦めのつく試合だった」と話した。（中川壮）

朝日新聞デジタル-13時間前