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第１０６回全国高校野球選手権大会は７日、甲子園球場で開幕する。６日は開会式のリハーサルが行われた。今大会は暑熱対策として、大会第１日から第３日の１日３試合の日に試合を午前と夕方に分ける「朝夕２部制」を導入する。午後４時開始の大会１日目第２試合は史上８校目（９度目）の春夏連覇が懸かる健大高崎（群馬）と英明（香川）が対戦。試合が始まるまでの長い待機時間の使い方が重要となる中、プロ注目の健大高崎・箱山遥人（はると）捕手（３年）は「練習をやりたい」などと調整法を明かした。 初日の第２試合に登場する健大高崎は開会式のリハーサルに参加後、兵庫・西宮市の西宮市立津門中央公園野球場で約２時間の前日練習を行った。猛暑の時間帯を避けるため「朝夕２部制」が導入される今大会。午後４時開始の試合を前に青柳博文監督（５２）は、開会式後宿舎に戻った午前１０時ごろから、甲子園に戻る午後２時までの過ごし方を選手に一任する方針を示した。 「開会式からずっと緊張したままでは持たない。一回宿舎に帰って気持ちを落ち着かせる。（過ごし方は）自分の状況に応じて」 初めての試みとなる「朝夕２部制」。試合が始まるまでの長い待機時間の過ごし方が重要になる。高校通算３５本塁打を誇るプロ注目の箱山主将は「練習ができるならば（素振りなどの）練習をやりたい。どこかでスイッチを入れる必要がある。試合時間から逆算して（調整を）やっていきたい」と最善の調整法を模索する。 今大会前に負傷離脱した左腕、佐藤龍月（りゅうが）投手（２年）に代わって背番号１をつける最速１５４キロ右腕の石垣元気投手（２年）は「体と相談しつつ、キャッチボールや立ち投げなどで調整をしていきたい」と語った。 この日、ノックやフリー打撃などで調整。史上８校目（９度目）の春夏連覇を目指す戦いが、いよいよ始まる。 「最初に２部制というものを経験させてもらうのはうれしい。いろいろな経験ができるのでありがたい」 箱山の口から出たのは、新たな環境の中でチャレンジできることへの感謝だった。前日練習を終えた主将は「明日、甲子園でプレーするのが楽しみになった。見に来てくれる観客の方を魅了できる野球をしたいと思う」と大観衆を沸かせるプレーを約束した。さまざまな暑さ対策が導入される今大会。優勝候補に挙がる健大高崎が万全のコンディションで、夏の王者へと踏み出す。（児嶋基）

サンケイスポーツ-19分前

8月7日に開幕する夏の甲子園。今春の選抜を制した健大高崎（群馬）、準優勝校の報徳学園（兵庫）が出場を決め、さらに花咲徳栄（埼玉）、東海大相模（神奈川）、大阪桐蔭（大阪）、智弁和歌山（和歌山）など、近年夏の甲子園で優勝を果たしている学校も多く出場しており、優勝争いは混戦模様だ。その中で勝ち進み、優勝を決めるのは、どのチームになるのか。地方大会の戦いぶりや過去の傾向から予想してみたい。【西尾典文/野球ライター】

デイリー新潮-1時間前