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◆第１０６回全国高校野球選手権京都大会▽２回戦　京都明徳１３－２洛西＝７回コールド＝（８日・わかさスタジアム京都） 　５月２７日に他界した漫才師・今くるよさんの母校、京都明徳が１８安打１３点の猛攻で洛西との“西京区対決”を制し、５年ぶりに初戦を突破した。大ヒット漫画「ドラゴンボール」のキャラクター「孫悟天」に名前が由来する浅井悟天主将（３年）が先発し、５回４安打７奪三振で２失点。打っても３安打１打点の二刀流でチームをけん引した。 　京都明徳の“悟天”がチームに５年ぶりの夏１勝をもたらした。初回、自身の右翼への二塁打を含む７連打などで一挙９点。先発として「逆に気が緩みがちになるので、そこを引き締めようと思って」５回を２失点にまとめた。６回からは右翼守備につくと、７回には中越えの適時三塁打で、大車輪の一戦を締めくくった。 　名前の由来は、両親も自身も大好きというドラゴンボールに登場する「孫悟天」。チーム事情で志願して捕手から投手に転向した昨秋から１年もたたないが、わずか７歳で超サイヤ人に変身した悟天のように、すでに最速は１４２キロを誇る。「たまたま出ただけなので…」と謙遜するが、打っては３安打のうち長打が２本。悟天が仲良しのトランクスと合体する「フュージョン」さらがらのダブルパワーを発揮し、さらには主将も務める。江辺康平監督も「浅井を中心に練習したり、試合に挑んでいったり、アップをどうしたいとかも任せている」と信頼絶大だ。 　漫才師の今くるよさんが、相方の今いくよさん（１５年死去）とともにソフトボール部に所属した母校。１９年創部の女子野球部は全国大会にも出場する強豪だ。００年に男女共学化し、０２年創部の男子は夏の最高成績が４回戦敗退。女子に負けじと、次戦は春にコールド負けした京都外大西に挑む。「中学からこのチームを変える気で来た。勝ちたいのはもちろんですけど、しっかり試合ができるように、この１週間でチーム作りをしていきたい」と浅井。リベンジマッチも、漫画のような大暴れでギャフンと言わせる。（瀬川　楓花） 　◆孫悟天　３月１日に６８歳で亡くなった漫画家・鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」の登場人物で、主人公・孫悟空とチチの次男。孫悟飯の弟。悟空のライバルで盟友・ベジータの息子・トランクスと仲が良く、「ゴテンクス」は２人がフュージョンで融合した姿。

スポーツ報知-3日前

（7日、第106回全国高校野球選手権京都大会1回戦　京都すばる11―2西京） 　2点をリードされた二回裏。1死満塁のピンチを迎え、相手打者の2球目。セカンドを守る西京の主将川津剛弘さん（3年）の前に不規則な回転のかかった打球が飛んだ。 　すばやく捕球し、ショートの伊福大悟さん（2年）にノールックでバックハンドトス、見事ダブルプレーを完成させた。この回を無失点で切り抜け、観客席からは大きな拍手が送られた。 　「伊福と2人でずっと練習してきたプレーが今日できてよかった」 　伊福さんは「川津さんは1年生の頃から憧れの存在です」と話す。 　身長は157センチとチームで最も小柄。それでも、同じセカンドを守る阪神の中野拓夢選手のプレーを参考に練習に励んだ。攻撃でも四回の先頭打者でセンター前ヒットを放ち、初得点となるホームを踏んだ。 　「悔しいよりもやりきったという思いが強いです。来季は伊福がチームを引っ張ってほしい」 　夏の勝利は後輩に託された。（木子慎太郎）

朝日新聞デジタル-4日前