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夏の高校野球神奈川県大会は１８日、４会場で５回戦８試合が行われ、ベスト８が出そろった。第２シードで昨夏全国制覇の慶応は第３シードの桐蔭学園に競り負け、この夏を終えた。第１シードの武相、東海大相模、横浜、向上、第２シードの桐光学園はいずれも危なげなく駒を進めた。強豪校の日大藤沢、ノーシードの横浜隼人も接戦を制した。１９日は試合がなく、２０日に４会場で準々決勝４試合が予定されている。

読売新聞オンライン-1時間前

第１０６回全国高校野球選手権（８月７日開幕）地方大会が各地で行われ、昨夏の甲子園大会を１０７年ぶりに制した慶応は神奈川大会５回戦で桐蔭学園に２－４で敗れ、甲子園連覇の夢が途絶えた。横浜は旭丘に１１－０で五回コールド勝ち。捕手として中日などでプレーした椎木匠氏（５２）を父に持ち、プロ注目の椎木卿五（けいご）捕手（３年）が三回の満塁本塁打を含む２安打５打点と活躍した。神奈川は８強が出そろい、２０日に準々決勝が行われる。 昨年の栄光から１年。「ＫＥＩＯ」の早すぎる夏の終わりだった。神奈川大会５回戦で、甲子園に春６度、夏６度出場経験のある桐蔭学園に競り負けた。１６強で姿を消すことになった慶応の主将、加藤右悟捕手（３年）は、こみ上げる涙を抑えることができなかった。 「１年間、皆で頑張ってきたが、自分の力が足りずに日本一になれなかったのが悔しい」 ２点を追う九回。逆転を信じて攻撃に臨むナインは笑顔で大きな声を上げる。しかし三者凡退に打ち取られ、Ｖ２を目指した夏はあっけなく終わりを告げた。森林貴彦監督（５１）は「最後にふさわしい一番よく頑張った試合じゃないかなと思う。彼らの頑張りに感謝している」と涙ながらに選手をたたえた。 昨夏の甲子園を経験した小宅、鈴木の調子が春先から上がらず、本来の投球ができなかったこともあり「思った以上にうまく進まない一年だった」と森林監督。「彼らの持っている力をもっと発揮させてあげる夏の大会にしたかった」と唇をかんだ。 森林監督の下で野球をやりたいと栃木県から上京し、慶応に入学した加藤。胸の中にあった「監督に恩返しをしたい」という思いは届かず、「いつも（自分に）寄り添ってくれた。森林さんに一番恩返ししたかった」と大粒の涙を流した。監督は「（加藤は）今年は、こんなもの背負ったことない、という一年だった。大変だったと思う」と重責を務めた主将をねぎらった。 昨夏の甲子園胴上げ投手、小宅雅己投手（２年）は四回１死二、三塁から登板し、３回⅔を投げ、５安打１失点だった。今季は腰痛に苦しみ本調子ではなかった。中学時代のチームメートだった加藤と甲子園でバッテリーを組む目標を果たせず、「エースとして情けないなと思った」と悔やんだ。

サンケイスポーツ-1時間前