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第106回全国高校野球選手権宮城大会は8日、1回戦5試合が行われた。 秋季県大会でベスト8まで勝ち上がった仙台商が仙台南との1回戦に登場。7回までは0対0の投手戦だったが、8回に一挙5点を挙げて5対0で勝利。2回戦進出を決めた。 大河原産・柴田農林の連合チームと対戦した多賀城は、11対4の8回コールドで1回戦を突破。仙台西も14対5と、石巻好文館を7回コールドで下した。 なお、加美農と大崎中央の試合は悪天候で中止となり、9日に順延となった。 9日も1回戦が予定されている。

高校野球ドットコム-11時間前

（8日、高校野球宮城大会1回戦、多賀城11―4大河原産・柴田農） 　六回裏、1死三塁。4番打者布田（ふだ）翔主将は「来た球をとにかく打って走者を絶対にかえす」との思いで打席に立った。 　1ボール2ストライクに追い込まれた4球目。外角高めの球を正面にはじき返した。三塁に達するとベンチに向かって右手を突き上げガッツポーズ。「みんなをプレーで引っ張る」。その気持ちが三塁打につながった。 　試合は大河原産・柴田農が3点を先制したが、後半の多賀城の勢いを止められず、試合は八回コールドで敗れた。 　1908年開校の柴田農は大河原商とともに大河原産（2023年開校）に統合され、昨春から新入生の受け入れを停止。3年生が卒業する今年度で117年の歴史に幕を下ろす。この日は、柴田農として最後の公式戦となった。 　3年生は「SHIBANO」、1、2年生は「DAISAN」のユニホームで試合へ。平日も、休日も、一緒に練習した「連合というより同じチーム」。夏に一勝の目標は、後輩に託す。（岸めぐみ）

朝日新聞デジタル-20時間前