田中森一
田中 森一は、日本の元検察官、元弁護士である。 長崎県平戸市出身。岡山大学法文学部在学中に司法試験に合格する。検察時代は大阪地検特捜部、東京地検特捜部等に所属し、「特捜のエース」として数々の汚職事件を担当した。 1987年のバブル景気絶頂期に弁護士へ転身。山口組などの暴力団幹部や仕手筋、総会屋など、いわゆる裏社会の人間の顧問弁護士を多く務めたほか、許永中や中岡信栄などの裏社会の人物との親交も深く、「闇社会の守護神」、「闇社会の代理人」などと呼ばれていた。また山口敏夫をはじめとする政治家との関係も深かった。検察時代から「ヤメ検」弁護士時代の経験をつづった『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』など複数の著書があり、同書はベストセラーとなった。 石橋産業事件での有罪判決を受けて、2008年4月1日付で受刑者となり、滋賀刑務所に収監される。2012年に仮釈放となったが、2014年に病死した。71歳没。