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◇20日　第106回全国高校野球選手権愛知大会4回戦　東邦12―0常滑（春日井市民）＝5回コールドゲーム 　東邦が16強入りを決めた。父親はラグビー元日本代表の健一さん（47）で、主将を務める高柳大治捕手（3年）が2打数2安打2打点と大量得点での勝利に貢献した。21日は南北海道、秋田、沖縄で決勝が行われる。 　高柳が笑うと、チームがパッと明るくなる。東邦は9点をリードしていても、攻撃の手を緩めない。4回1死一、二塁で高柳が左翼線へ適時二塁打。仲間が10点目のホームを踏むと、二塁塁上で白い歯を見せた。この回の3得点が試合を決定付け、高柳は「うれしいです！　前の試合は上体が突っ込んでしまって打てなかったので、うまく修正できた」と語った。 　明るい家庭で、心身ともに大きく育った。188センチ、95キロと恵まれた体は父親ゆずりだ。父親の健一さんは2001年に日本代表に選ばれた元ラグビー選手。08年までトヨタ自動車（現トヨタ）でプレーし、現在はチームコーディネーターを務めている。周りを照らす明るい性格は「両親と兄、妹がいて、5人家族でワイワイ育ったからかな」と本人。それゆえ、愛知きっての強豪の主将に抜てきされた。 　小学生時代はラグビーと野球を両立していた。しかし、中学からは野球一本に絞り、健一さんは「本人が希望する道を進んでほしい」と見守ってきた。競技は違えども、アスリートとして共通する体のケアや準備の大切さについては父から教わった。「大きな人間に育ってほしい」という願いが込められた「大治（だいじ）」の名前。「仲間に恵まれて、願いの通り育ってくれている」と優しいまなざしを向ける。 　そんな父親もスタンドで観戦したこの日は2打数2安打2打点に、四球も選んで全打席で出塁した。捕手としても、初戦から2戦連続で零封した投手陣を好リード。「甲子園で優勝する」という大きな目標への挑戦は始まったばかり。2戦続けて2桁得点と波に乗る東邦を、プレーでも精神面でも支えていく。

中日スポーツ-13時間前

2024年度の第106回全国高校野球選手権愛知大会は20日、ベスト16入りがかかる4回戦が行われた。 中京大中京は7対3で誠信に勝利した。4対3で迎えた9回に3得点して突き放した。 東邦は5回コールドの12対0で常滑に圧勝した。初回に一挙7得点するなど毎回得点を重ねた。 春夏連続甲子園を狙う豊川は、6回コールドの12対0で岡崎工科に快勝した。6回には一気に4点を奪ってのコールド勝ちだった。 ノーシードからの4連覇を目指す愛工大名電は9対1で成章に快勝した。初回、2回と2点ずつを奪って序盤からリードすると、6回には4得点するなど突き放した。 その他、日本福祉大付、大成、至学館、西尾などがベスト16に進んだ。 21日も4回戦が予定され、ベスト16が出揃う。

高校野球ドットコム-16時間前