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第106回全国高校野球選手権鳥取大会（鳥取県高校野球連盟、朝日新聞社主催）は6日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で開幕し、開会式と1回戦2試合が行われた。「親子監督対決」となった開幕試合は八回、米子工が一気にたたみかけ突き放した。第2試合は、快音が響き合う打撃戦を倉吉東が制した。 　雨雲が通り過ぎ、晴れ間が広がった球場は、熱気と拍手に包まれた。 　参加22校の選手たちが勢ぞろいした開会式。コロナ禍や天候不良で実施されていなかった入場行進が、今年は5年ぶりに行われた。鳥取東高校の吹奏楽部が演奏する大会行進曲に合わせ、選手たちは「イッチ、ニーッ」と声を合わせて堂々とグラウンドを一周した。 　全チームが整列後、鳥取西高校の田熊奏陽（そよ）さん（3年）が国歌を独唱し、同高の合唱部が大会歌を斉唱。その後、昨夏の大会を制した鳥取商の段田頼輝（らいき）主将（3年）が優勝旗を返還した。 　大会会長の福光浩・県高野連会長は「各チームが日ごろの成果を存分に発揮し、勝利を目指して悔いのない戦いをしてください」とあいさつ。朝日新聞の斉藤勝寿・鳥取総局長は「野球は人に夢を与えます。正々堂々、全力プレーを期待します」と激励した。 　開会式に先立ち、高校野球の発展と選手の育成に尽くした指導者に贈られる育成功労賞の表彰式があり、境高校硬式野球部部長の金谷範光さん（59）に賞状が手渡された。（富田祥広） 　　　　　◇ 　開会式での選手宣誓は米子工の佐藤陽向（ひなた）主将（3年）が務めた。 　「私たちはいま、106回の歴史の上に立っています」。高校野球に尽くした先人、家族や仲間への思いを述べたあと、未来への思いを言葉に込めた。 　「私たちのひたむきにプレーする姿で一人でも多くの子どもたちに勇気と感動を与えられることを信じ、全身全霊で戦い抜き、最高の夏にすることを誓います」 　宣誓の言葉はチームメートや家族らと相談して決めた。「野球離れや高校野球のチーム数が減っているというニュースを見て、子どもたちが高校球児になりたいと感じるようなプレーをするという思いを込めました」 　かっこいいなと思って希望し、くじを引き当てた大役。「緊張したけど、うまく言えたと思います」。ほっとした表情を見せた後、開会式直後の初戦に向け、チームメートのもとに走って向かった。（富田祥広） 　　　　　◇ 　開幕戦の始球式を務めたのは倉吉西高校3年の福田桜穂（さほ）さんだ。ドッジボール女子日本代表で、今年1月のアジア選手権では優勝に輝いた。 　「ボールの大きさが違って難しかったです」。ノーバウンドでは届かず、悔しさをにじませたものの、「マウンドに立てて楽しかった。自分自身も来年のW杯に向けて、できるプレーを増やしていきたい」。（斉藤勝寿）

朝日新聞デジタル-13時間前

第106回全国高校野球選手権鳥取大会（鳥取県高校野球連盟、朝日新聞社主催）は6日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で開幕する。今大会には22校が出場。コロナ禍などを経て、5年ぶりに入場行進が行われる。開会式後には1回戦2試合が予定され、熱戦が始まる。 　開会式は午前8時半に始まり、昨夏優勝した鳥取商を先頭に22校が入場行進を行う。優勝旗返還や福光浩・県高野連会長のあいさつなどに続き、米子工の佐藤陽向主将が選手宣誓を行う。 　第1試合の開始は午前10時半、米子工と米子の米子対決で幕を開ける。続く第2試合は倉吉総合産と倉吉東の倉吉対決だ。 　熱中症対策として、五回終了時に完全休養時間（5分）と準備時間（3分）を設けるほか、応援団用としてスタンドにテントを設置したり、球場周辺に救護室を増設したりする。 　入場料は大人800円、高校生100円、中学生以下無料。日程が順調に進めば、決勝は22日午前10時から行われる。 　優勝校は、8月7日に阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で開幕する全国大会に、鳥取代表として出場する。（斉藤勝寿）

朝日新聞デジタル-1日前