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第１０６回全国高校野球大会第８日の１４日、２回戦４試合が行われた。智弁学園（奈良）は、春夏連覇を目指した健大高崎（群馬）を逆転で破り、２年連続で３回戦へ進んだ。京都国際（京都）の西村は新潟産大付（新潟）を、小松大谷（石川）の西川は、過去５度優勝の大阪桐蔭（大阪）を完封した。小松大谷は初めての１６強入り。西日本短大付（福岡）は、菰野（こもの）（三重）に今大会最多１３得点で大勝し、１４年ぶりに２回戦を突破した。

読売新聞オンライン-4時間前

◇第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦　西日本短大付13―0菰野（2024年8月14日　甲子園） 　2回戦4試合が行われた。西日本短大付（福岡）は菰野（三重）を13―0で下し、日本一に輝いた92年夏以来となる大会2勝目を挙げた。郷ひろみが出演する「にしたんクリニック」のCM曲が応援に使用され、力強い後押しを受けた打線が今大会最多の13得点と爆発した。32年前も三重県勢から2勝目を挙げており、吉兆の白星となった。 　スタンドから響く軽快なリズムを背に西日本短大付ナインが躍動した。全国制覇した92年以来、32年ぶりに夏2勝目。今大会最多の13得点で圧勝だ。 　アルプス席では同校の通称「西短」つながりで郷ひろみが出演する「にしたんクリニック」のCM曲が応援に使われた。「たん、たん、にしたんクリニック～」に合わせて、控え部員は麦わら帽子にタンバリンを使って応援。リズムに乗って初回から仕掛けた。1番の奥駿仁が四球で出塁すると、2番の井上蓮音がバスターで三塁線を破る先制二塁打。2年生コンビがわずか9球で先制点をもたらした。2試合連続の決勝打だった井上蓮は「守備にいい流れを持ってくることができて良かった」と胸を張った。3回は打者12人で8得点と打線が爆発した。 　ユニークな応援曲は福岡大会での優勝後にクリニック側にオファーし、郷ひろみの音楽事務所などにも確認を取ってくれるなど、とんとん拍子に話が進んだ。初戦の金足農戦で解禁し、この試合では使用回数を増やした。2安打2打点だった奥は「ベンチにいるときに聞こえてきた。“魔曲”といわれているみたいです」と笑顔。にしたんクリニックの西村誠司社長からは「この応援歌で西短の皆さんが力を発揮してくれることを社員一同願っています」とエールをもらったという。 　“援軍”はほかにもある。大会前に同校OBで西村慎太郎監督と同級生の日本ハム・新庄監督からバット約20本が届いた。3回戦が行われる17日に日本ハムは京セラドームでのオリックス戦で生観戦の期待も膨らむ。豪華スターたちからパワーを受け、あの夏以来の快進撃を見せる。　（杉浦　友樹） 　≪村上が好投＆甲子園初ヒット≫ 　○…西日本短大付のエース・村上太一（3年）が先発し、130キロ台前半の直球で丁寧にコースを突く投球で6回3安打無失点。5番打者としても3回に左前打でうれしい甲子園初安打を記録した。猛暑が続く中、2戦連続の先発登板で勝利に導き「どの回も抜くことなく投げられた。体力には自信がある。（次の先発も）大丈夫です」と17日に控える京都国際との3回戦を見据えた。 　▽にしたんクリニック　2019年に美容内科、美容皮膚科を中心とする医療機関として運営を開始。東京・渋谷、銀座、新宿に医院を設ける他、オンライン診療も行う。コロナ下のPCR検査でも業績を伸ばし、サッカーのベルギー1部リーグ・シントトロイデンの胸スポンサー。郷ひろみが「♪たん、たん、にしたんクリニック～」とユニークなリズムで歌うCMは、お笑い芸人・3時のヒロインをバックダンサーとした激しい「タンバリンダンス」編が有名。

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