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雨で順延が続いた夏の高校野球熊本大会は、16日、2回戦6試合が行われ、ベスト16が出そろいました。 　リブワーク藤崎台球場の第2試合は熊本西と千原台の対戦。5回裏、大会第2号となる7番長野のソロホームランで熊本西が先制します。 　その後追いつき、延長タイブレークに持ち込んだ千原台は10回表、1アウト2、3塁で代打の髙木が3ランホームランで勝ち越します。 　再度、熊本西に同点とされますが、12回表に引き離した千原台が激闘を制し、3回戦進出です。 　そのほか、継続試合で九州学院が勝利。熊本工、必由館、開新、有明などが3回戦に駒を進めています。 2回戦 ■リブワーク藤崎台球場 九州学院　9－0　熊本第一 千原台　9－6　熊本西 熊本工　9－1　八代 ■県営八代野球場 必由館　4－0　熊本農 開新　18ー0　大津 有明　7－0　八代清流

KAB熊本朝日放送-1時間前

◆第106回全国高校野球選手権熊本大会2回戦　熊本工9―1（7回コールド）八代（16日・リブワーク藤崎台） 　熊本工の最速146キロ右腕、廣永大道（3年）が救援登板し1イニングを3人で打ち取った。 　6回に2番手で登板。最初の打者をスライダーで三振に取ると、一ゴロで2アウト。最後は142キロの直球で三振を奪う完璧な内容だった。 　この日の最速は145キロ。持ち味の140キロ台の速球をうまく使いながらスライダーなど変化球を軸にして打者を抑えた。「調子が良くて球も走っていた。いいスタートが切れたかな」と、この夏初登板にうなずいた。最初の打者は「力みがあった」とフルカウントからの9球目で三振に。「あれが四球だったら投球内容が変わっていたと思う。投球のリズムを考えて投げていきたい」と次戦への課題も忘れなかった。 　昨夏は準々決勝で九州学院に敗れた。先発した廣永は5回途中、4失点で降板。「雰囲気にのまれてしまって悔しい思いをしました」。1年間、球速アップを目指して練習して来た結果、昨年より直球の平均球速は約5キロアップし常に140キロ前後をマークするようになった。マウンドで平常心を保てるよう帽子のツバの裏には「俺の庭」と書き込んでいる。1年後のマウンドでは雰囲気にのまれることなく、堂々とエースの投球を見せることができた。 　最後の夏は上々のスタートを切り、戦いはここからが正念場。「先輩たちの分まで頑張って甲子園に行きたい」。「俺の庭」で最後に笑えるように、エースはさらにギアを上げていく。 （前田泰子）

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