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第１０６回全国高校野球選手権大会第７日第４試合（滋賀学園５－０花巻東、１３日、甲子園）開会式直後の開幕戦を勝って勢いに乗る滋賀学園が、出場校中最後の登場となった花巻東（岩手）に５－０で快勝し、３回戦進出を決めた。 二回無死一、三塁から作田健太外野手（３年）が中前適時打を放って先制。さらに２死二、三塁から多胡大将内野手（３年）が左前適時打、なお一、三塁で続く国仲優星外野手（３年）にも適時打が出て３点リードを奪った。 五回２死二、三塁から作田が適時内野安打、さらに２死一、三塁で脇本耀士投手（３年）が中前に適時打を放って２点を追加し、試合の主導権を握った。 先発の脇本は１２３球を投げて８三振を奪って１四球１死球。大阪桐蔭の中野大虎（だいと）、創成館（長崎）の村田昊徽（ごうき）、明徳義塾（高知）・池崎安侍朗の４投手に続き４人目の完封勝利。スライダー、カーブ、フォークボールと多彩な変化球を駆使して花巻打線を抑えて投球を「みんなの思いを自分が背負って、エースの柱という気持ちを背負って１球１球全力で投げた。他の投手もいるが、背番号『１』を背負っているからには自分が柱となって、という気持ちだった」と話した。 １回戦の有田工（佐賀）戦でも先発したが、変化球の制球が悪く前半に４失点して四回途中で交代して悔しい思いをしただけに、再び先発を任され「集中して臨んだ」と気合を入れなおし、「変化球を生かして打者のタイミングをずらしたりして、自分の最高のピッチングをした」と見事に結果を出した。 １６日の３回戦では智弁和歌山を破った霞ケ浦（茨城）とぶつかる。右腕は「１回、１回集中して、自分らのプレーをしていきたい」と抱負を語った。 ８強入りした２０１６年の選抜大会以来となる甲子園での１大会２勝目を挙げた山口達也監督（５３）は「脇本が悪いなりに粘って投球をしてくれ、うれしく思う。『主導権を渡すな』と言ってしっかり守った。粘り合いなら負けないぞというところがしっかりできた」と理想の野球ができたナインをほめたたえた。

サンケイスポーツ-4時間前

＜全国高校野球選手権：石橋5－0聖和学園＞◇13日◇2回戦 　学校創立100周年の石橋（栃木）が聖和学園（宮城）との初出場対決を制し、甲子園初勝利を挙げた。 　栃木県の公立校が夏の甲子園で勝ったのは02年の小山西以来22年ぶり。 背番号6の入江祥太（3年）が4安打完封した。6回途中、暑さで足に異変も水分補給を受け続投。135球を投げ毎回の11三振を奪った。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　石橋・入江が毎回奪三振で完封勝利。夏に毎回奪三振で完封勝ちしたのは、18年西純矢（創志学園＝対創成館）以来28人目（29度目）。栃木県の大先輩、73年江川卓（作新学院）でも夏は達成できなかった。背番号6では史上初。背番号6の登板は98年春の東出輝裕（敦賀気比）、99年夏の鳥谷敬（聖望学園）、09年夏の今宮健太（明豊）らがいるが、記録的な快投は少ない。夏に背番号6で完封したのは94年小島昇（愛知＝対済々黌）の過去1人だが、小島は奪三振3だった。 　入江は打っても3安打。毎回奪三振完封＆猛打賞は91年荒井修光（我孫子＝対米子東で4安打）以来、33年ぶり4人目と二刀流でも存在感を示した。試合終了は午後1時14分。体感温度は体温に近かったはずだが、猛暑の時間帯に9回まで三振を奪ったのは光った。【織田健途】 　

日刊スポーツ-6時間前