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＜高校野球京都大会：塔南・開建7－0莵道（7回コールド）＞◇11日◇2回戦◇わかさスタジアム京都 　塔南・開建が莵道（とどう）を7－0と圧倒する快勝で初戦突破した。 　学校再編で「塔南」の名前で戦う最後の夏。来春の「開建」への完全移行を前に、塔南の6番、平良皓亮外野手（3年）が1発を含む2安打5打点の大活躍。7回コールドに導いた。 　4点リードの7回1死一、二塁。内角直球を左翼席にはじき返した。「いいイメージで入れて、状態もよかった。最後の打席は、ライナーで」と狙い通り3ランで7点に拡大。初回にも先制の2点打を中前に運び、ひときわ輝きを放った。 　3年生が塔南、1、2年生は開建のユニホーム。校舎は同じだが、1963年（昭38）創立の塔南は、平良ら3年生の卒業をもって役目を終える。「最後の大会。甲子園に出たいけど、まず全員の力で臨みたい」。1日でも長く、塔南の名前を残すことが目標だ。 　新たなモチベーションもあった。9日に幼なじみがプレーする京都先端科学大付が、昨夏準Vの京都翔英を破る金星を挙げた。「勝ち切って、自分達の力を出し切る部分に刺激をもらって、頑張ろうと思った」。友の有言実行を力に変えた。 　野口知紀監督（46）は「平良（の活躍）はたまたまです」と笑顔でたたえた。「開建の自主的にやる地盤は、塔南生がつくった」と平良らの頑張りを評価。伝統を継承する夏は、まだまだ終わらない。【中島麗】

日刊スポーツ-1日前

第106回全国高校野球選手権京都大会◇京都先端科学大附 4－1 京都翔英◇2024年7月9日◇わかさスタジアム京都 　昨夏準優勝の京都翔英が初戦敗退を喫した。 　プロ注目右腕の塩貝 迅平（3年）は1対2と1点ビハインドの7回表から3番手投手として登板。「負けている状態のマウンドだったので、初めからギアを上げていこうという気持ちがありました」と快速球を投げ込む。 　視察に訪れたNPB球団スカウトのスピードガンでは自己最速タイの147キロを計測。2三振で三者凡退と上々の立ち上がりだった。 　しかし、8回は「欲を出してしまった」と制球を乱して3四死球で二死満塁のピンチを招くと、三塁強襲の適時内野安打と押し出し四球で2点を献上。大きな追加点を許して、そのままチームも敗れてしまった。 　塩貝は3回を投げて、3安打4四死球3奪三振で2失点。「制球が乱れて自分の悪い点が目立った試合でした」と悔やんだ。 　進路についてはプロ一本を明言。「プロ野球の世界に入りたいという気持ちがあるので、それに向けて練習していきたいです」と決意を語った。 　前田雅大監督も「本人の希望に沿って、応援したいと思います」とプロ志望届の提出を後押している。 　昨年のドラフト会議では1学年上の小笠原 蒼がDeNAから育成3位指名を受けた。「厳しい世界。凄い選手の集まりですし、努力しないと活躍できない世界」と先輩から話を聞いている。 　春先に右肘を痛めて、春の府大会は未登板。1ヶ月前に実戦復帰を果たしてのマウンドだった。本領発揮できずに夏を終えてしまったかもしれないが、潜在能力は申し分ない。10月のドラフト会議での指名はあるだろうか。

高校野球ドットコム-2日前