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◆第１０６回全国高校野球選手権　東東京大会　▽４回戦　帝京２－１城東 　春季都大会で９本塁打を放って優勝した帝京が城東に辛勝し、５回戦進出を決めた。 　「打の帝京」は初戦となった３回戦で７得点を奪ってコールド発進したが、この日は２得点止まり。１点差で競り勝った金田優哉監督（３９）は開口一番、「よく耐えた」と切り出し、「守備、バッテリーに尽きる」と続けた。城東の先発右腕・篠原康紀投手（３年）を打ちあぐね、３回まで１安打無得点。「対策は練っていたけど、それ以上だった」と振り返った。打線が沈黙する中、帝京の先発右腕・小野寛人投手（３年）が９回３安打１失点で完投した。 　試合が動いたのは４回１死。４番・丹羽心吾捕手（３年）がソロ本塁打を放ち、１点を先制した。「レフトが追いかけていないのを見て、やっとホームランと気づいた」と振り返った。 　大阪出身の丹羽は、父・基樹さんが監督を務めるブルータイガース（大阪・豊中市）で野球を始めた。小学５年生で豊中市代表として米国、６年生で関西選抜として台湾へ。中学でも豊中リトルシニアで全国大会に出場した。監督だった父は「厳しかった」というが、「甲子園に連れて行って恩返ししたい」と笑みを浮かべた。代表経験も多い丹羽が次に見据えるゴールは、同校１３年ぶりとなる甲子園だ。

スポーツ報知-3時間前

第106回全国高校野球選手権山口大会（山口県高野連など主催）は17日、県内4球場で1、2回戦計9試合があった。シード勢は下関国際と西京は初戦を突破したが、柳井学園は0―8（七回コールド）で岩国商に敗れた。 　宇部商は先発・薬師寺の投打にわたる活躍で昨年8強の下関西に勝利した。降雨の影響で六回裏からの継続試合となった萩―宇部工は10―1（八回コールド）で宇部工が勝ち、3回戦進出を決めた。防府商工は先発・古屋の完封で昨年8強の岩国を下した。 　周南市の津田恒実メモリアルスタジアムは1回戦2試合があり、前回大会4強の徳山が延長十回タイブレークの末、6―5で新南陽に競り勝った。 ■きのうの結果 　【オーヴィジョンスタジアム下関】 　▽2回戦 下関国際8―2長　　門 山口鴻城8―0慶　　進 　（七回コールド） 　【ユーピーアールスタジアム】 　▽2回戦 西　　京13―11下関工科 宇 部 商5―1下 関 西 宇 部 工10―1萩 　（八回コールド） 　【津田恒実メモリアルスタジアム】 　▽1回戦 徳　　山6―5新 南 陽 （延長十回タイブレーク） 桜 ケ 丘4―2柳　　井 　【絆スタジアム】 　▽2回戦 岩 国 商8―0柳井学園 （七回コールド） 防府商工2―0岩　　国 ■きょうの試合 　【オーヴィジョンスタジアム下関】 　▽2回戦 　早鞆―萩商工（午前10時） 　山口―豊浦（午後0時半） 　【津田恒実メモリアルスタジアム】 　▽2回戦 　徳山商工―高川学園（午前10時） 　下松工―熊毛南（午後0時半） 　【絆スタジアム】 　▽2回戦 　周防大島―下松（午前10時） 　光―高水（午後0時半） ■西京13点打撃戦制す 　▽2回戦 西　　京214022011―13 下関工科001004321―11 ■下関工科の猛追しのぐ 　西京は下関工科と激しい打撃戦の末、13―11で辛くも勝利を手にした。中盤までは投打がかみ合い一時10点差をつけたが、終盤に失策や失点が重なり下関工科の猛追を許した。 　序盤から自慢の打線がつながり、四回には打者一巡の猛攻で4点を入れるなど、六回までに11得点。先発の原田は制球力のある直球と変化球で1失点に抑え、コールドゲームも見えた展開だった。 　しかし、六回から登板した2番手の大西がつかまり、連続安打や失策も絡んでじわじわと点差を縮められる。最終回に2点差まで詰め寄られたが、2死二、三塁の最大のピンチを乗り切った。 　シードの西京はこの日が初戦で、「緊張で堅さがあった。夏の大会の怖さを感じた」と高橋主将。一方で選手全員が一層気を引き締める機会になり、健在の強打に手応えも。「やるべきことを全力でやって自分たちに流れを引き寄せたい」と、次戦に向けて気持ちを切り替えた。

山口新聞 電子版-6時間前