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＜第106回全国高校野球選手権大会岐阜大会：岐阜城北7―4岐阜第一＞25日◇準決勝◇岐阜長良川球場 昨秋の優勝校でもある岐阜第一は、ここまで苦しみながらも何とか勝ち上がってきてのベスト4である。対する岐阜城北は、2回戦でシード校の関商工に逆転サヨナラ勝ちを果たすと、3回戦では郡上に大勝し、準々決勝でも昨年の優勝校でもあり、今大会もシード校となっている大垣日大に2点リードされていたのを9回に3点取ってサヨナラ勝ち。勝負強さを示しての進出である。 岐阜城北・富田舜士主将（3年）の帽子の庇には「繋」という文字が書かれている。これは、「ベンチに入れなかった仲間もいる中で、それぞれの思いを繋いで「いこう」という思いで書かれたものだという。 ここまでの戦いでは、共に打撃が好調で、後半での勝負強さ、粘り強さを示してきているチームだけに、目の離せない好試合が期待された。 前半は、岐阜第一の水野 匠登投手（2年）、岐阜城北の中本陽大投手（3年）の両左腕が、コントロールよくコーナーに投げ分けていく投球で、6回まで岐阜城北が2-0。2回に3回戦のサヨナラ打を放ったヒーロー青木 琉生選手(3年)と、9番の富田主将のタイムリーで挙げた2点のみだった。ここまでは、投手戦という状況だった。 しかし終盤に入った7回、一死から岐阜城北・富田主将が四球後二塁盗塁を決めて、1番長江 航佑選手(2年)が左越二塁打してほしかった追加点を挙げる。そうするともここから勢いづいてバント安打に細江 京佑選手(3年)の2点タイムリー打など、5安打で5点を追加。ここまでの戦い通りの勢いを見せつけた。 しかし、岐阜第一も直後に反撃して3点を奪い、コールドゲームを阻止。9回にも犠飛で1点を加えたもののそこまで。反撃ムードにはなっていたが、7回の5失点はあまりにも重すぎた。 試合後の岐阜城北・秋田 和哉監督は慎重だった。 「夏の大会は特にそうですけれども、何点リードしていても、最後まで不安でした。打線には、『低い打球を強く打っていこう』とこの1年やってきました。その成果は出てきているのではないかと思います」 3校目のシード校喰いとなっての決勝進出だが、あくまでチャレンジャーであるという意識は変わらない。

高校野球ドットコム-17時間前

◇２５日　全国高校野球選手権岐阜大会準決勝　岐阜城北７―４岐阜第一（長良川球場） 　岐阜城北が、９年ぶりに決勝の舞台に帰ってくる。投打で中心のエース右腕・中本陽大投手（３年）は６イニング⅓を投げて３安打３失点。「亀山が後ろにいたから思い切り腕を振れた」と全力投球し、６回２死三塁のピンチにはギアを上げて自己最速の１４４キロを計測した。打撃でも１安打１四球１打点と貢献した。 　７回に３点を失って２番手・亀山にマウンドを譲り、勝利の瞬間は左翼で歓喜した。「強いではなく、負けにくいチームになってきている」。仲間と支え合いながらここまで勝ち進んできた自負がある。 　昨秋と今春の県大会はともに初戦敗退したが、今夏はシードの関商工、大垣日大にサヨナラ勝ちして勢いをつけた。岐阜第一戦は７回までに７点リードして優位に進め、追いすがる難敵を振り切った。「決勝は攻める投球をしていきたい」とエースとしての覚悟をにじませた。

中日スポーツ-1日前