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2024年度の第106回全国高校野球選手権大会の都道府県大会が開催中。夏の甲子園出場へ向けた戦いが繰り広げられているなか、12日はシード校で「泣き笑い」があった。 茨城では鹿島学園、水戸一など、千葉では中央学院、千葉明徳など、鹿児島では神村学園、れいめいと、シード校が順当に勝ち上がった。 その一方、埼玉では川越西が完封負けし、兵庫では明石が初戦敗退。広島では山陽、熊本では文徳、宮崎では日章学園が初戦敗退を喫している。 福岡では春日、東筑、久留米商などの公立シード校もベスト16に勝ち残った。一方で、真颯館は姿を消した 13日は全国で開催が予定されている。シード校の状況もチェックしたいところだ。

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第１０６回全国高校野球選手権大会千葉大会（１２日、中央学院１３―３秀明大秀明八千代＝五回コールド、柏の葉）２回戦では今春選抜４強の中央学院が、秀明大秀明八千代に１３―３で五回コールド勝利を収め、夏の甲子園に向けて好スタートを切った。 高校通算１５本塁打をマークしている中央学院・蔵並龍之介投手（３年）のバットが火を吹いた。選抜４強の実力校が夏の初戦を１３安打１３得点の大勝で飾り、この日は野手として出場したエースがニッコリ笑った。 「初戦の入りは一番大事にしていた。そこでいきなり先制点を取れたのはよかった」 一回１死一、三塁では「４番として走者をかえそうという思いだった」と甘く入ったスライダーを一閃。左中間を真っ二つに割る先制の２点二塁打を放つと、五回の第４打席でもコールド勝ちを決める右越え２点二塁打。「手応えのいい打席が多々あったのでよかった」と満足げだった。 父・俊也さん（４７）は帝京高野球部出身で、前田三夫監督（７５）が率いて１９９５年の夏に全国優勝した際は３年生として在籍していた。スタンドに駆けつけた俊也さんは「笑顔で一瞬一瞬を戦ってほしい」と温かく見守った。 最速１４４キロを誇る二刀流はロッテ・佐々木朗希投手を参考にする。「あれだけきれいな真っすぐを投げられたらと思うので、少しでも近づけたら」。目標は春に届かなかった全国制覇。投打で大車輪の活躍を見せる。（児嶋基） ■蔵並　龍之介（くらなみ・りゅうのすけ）　２００６（平成１８）年５月２１日生まれ、１８歳。東京・足立区出身。小学３年時に軟式チームのジュニアヤンガースで野球を始め、群馬・健大高崎高の箱山主将とはチームメートだった。駿台学園中から中央学院高に進学。好きなプロ野球選手は巨人・菅野智之投手。１８６センチ、９０キロ。右投げ右打ち。

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