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１１日の阪神は、木曜日ながら試合がなかった。ハッピーマンデーで、１５日の月曜日が海の日で祝日になり、１２日から６連戦が組まれているからだ。 ちょっと手持ちぶさたなのかなと思ったが、大阪・難波の編集局には活気があった。空調設備にちょこちょこ不具合があるから…だけではない。全国各地で高校野球の地区予選がスタート。いまや、１回戦でもライブ配信があるから、おのおのが気になる試合をチェックできる。 そして、パリ五輪だ。２６日の開幕に向けて各競技の選手らが国内での最終調整を行っている。普段の取材は関東エリアが中心になるが、直前になれば関西にゆかりがある選手のイベントも盛りだくさんだ。大阪・淀屋橋の大阪ガス本社では、陸上の男子１００メートル、４００メートルリレー代表の坂井隆一郎の壮行会が行われた。取材に向かったルーキー萩原翔の声は弾んでいた。 「とにかく好青年でした。質疑応答でも笑顔が多くて。坂井選手の上司は『誠実で愛されキャラ』と評していて、応援したくなる選手というのがよく分かりました」 大阪・豊中市出身の２６歳。大阪高―関大―大阪ガスと生粋の大阪人だ。身長１７０センチ。男子１００メートルで２００８年北京、１２年ロンドン、１６年リオデジャネイロと３大会連続で金メダルを獲得したウサイン・ボルトは１９５センチ。世界レベルのスプリンターでは小柄だ。萩原は「スーツ姿だったこともあると思いますが、一目でアスリートと分かる感じではなかったです。持ち味のカミソリスタートを生み出すばねとスピードがどこから出てくるんでしょうか」と首をかしげる。 だからこそ、萩原はレース本番が楽しみで仕方がないという。これまでの五輪で一番印象的なのは「北京大会の野球でＧ・Ｇ・佐藤が失策してメダルを逃したこと」と、当時８歳の記憶がこびりついている変わり者！？だが、２４年パリ大会での坂井隆一郎の快走に書き換わることを期待したい。 入社２年目の鈴木和希は、京都・宇治で行われたＢＭＸフリースタイル・パーク代表の中村輪夢の公開練習へ。まず驚いたのが、中村専用に作られた練習施設だ。動作解析用のカメラが９台、センサーが２１台設置され、モニターにトリックのスピードや高さなどがすぐに表示される。鈴木は「近未来だな」とうなる。

サンケイスポーツ-14時間前

毎年、逸材を輩出する福岡大大濠。昨年は強打の捕手・藤田 悠太郎がソフトバンクから7位指名を受けた。そして今年もまた高卒プロを狙える選手が現れた。 　その名は柴田 獅子投手。190センチ85キロという長身から150キロに迫る速球を投げ込む。九州担当のスカウトからは「長身でフォームがよく、伸びしろがある」と高い評価されていた。7月6日の博多工戦で5回無安打無失点の快投。140キロ台後半の速球を投げ込み、スカウトの評価をさらに高めた。 　福岡大大濠出身のプロ入り右腕をあげると、大石 達也投手（元西武）、濱地 真澄投手（阪神）、山下 舜平大投手（オリックス）らがいるが、柴田は濱地寄りの投手ではないか。柴田が評価されているのは長身でありながら、バランス感覚が優れたフォームであること。左足がしっかりと立った足上げ、体重移動、テークバック、フィニッシュまでの一連の流れが非常に綺麗で、この長身で体をうまく使いこなす技術の高さは秀逸だ。 　春の投球と比べると明らかに直球の球威が増している。左足に体重が乗って、指にかかったときのストレートは140キロ台中盤～後半の速球を投げ込んでおり、回転数、回転効率も高そうな質の良いストレートを投げている。 　プロの投手と比べるとまだ細身なので、しっかりと筋肉がついて、ストレートにも反映すれば、常時150キロ超えも十分に狙える投手ではないか。 　コントロール重視でも勢いのあるストレートを投げ込んでおり、ここ一番のストレートは簡単に前に飛ばさせないほどの威力がある。コントロールのばらつきも少なく、スキが見当たらない。 　変化球は小さく曲がるカットボール、スラーブ的なスライダーがあり、左打者の内角へ投げ込んでいた。 　昨年は身長185センチの木村 優人投手（霞ヶ浦）がロッテ3位、身長186センチの坂井 陽翔投手（滝川二）が楽天2位指名され、完成度の高い長身投手は人気だ。今年は188センチの今朝丸 裕喜投手（報徳学園）が世代No.1右腕と評価されているが、今朝丸の投球と比較しても見劣る部分はない。このまま快投を続け、甲子園出場すれば、ドラフト上位は確実ではないか。

高校野球ドットコム-1日前