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2024年度の第106回全国高校野球選手権福井大会は20日、2回戦4試合が行われ、シードの敦賀気比、福井工大福井、福井商、坂井の4校が揃ってコールド勝ちでベスト8進出を決めた。 センバツ出場の敦賀気比は、5回コールドの12対0で鯖江に圧勝した。2回にU-18日本代表候補・竹下 海斗外野手の右翼へのソロなどで3点を先制し、3回には9点を入れて試合を決めた。 春優勝の福井工大福井は、10対0で大野に6回コールド勝ち。昨夏秋に準優勝、春4強の福井商も6回に10点を奪い、奥越明成に6回コールド勝ちを収めた。春4強の坂井も8対1の8回コールドで高志を下した。 21日も2回戦4試合が行われ、ベスト8が決まる。

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大阪桐蔭初の春夏連覇「藤浪世代」のそれから～白水健太（前編） 　2012年に甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭の元副主将が指揮官となり、４度目の夏に挑もうとしている。 「夏前に宮城の仙台第一と練習試合をさせてもらったんですけど、部長が"あの年"のセンバツで選手宣誓をした石巻工業の阿部（翔人）くん。東日本大震災の翌年だったので、あれから12年です。僕もこの大会中に30歳になりますけど、ほんと早いですよね」 　まだ学生と言われても通じそうなハツラツとした表情で語るのは、福井工大福井で監督を務める白水健太。「はくすい」の響きに、あの2012年の春、夏の甲子園での活躍を思い出す高校野球ファンも少なくないだろう。 【念願叶って大阪桐蔭へ進学】 　福井県の今夏の大会参加チーム数は28。シードなら、４回勝てば甲子園への切符を手にすることができる。 「僕らの頃の大阪はシードがなくて、あの夏は1回戦からだったので8回勝って甲子園。だから福井にコーチで来た時は、正直『すぐ甲子園や！』って思っていました。でもいざ戦ってみると、なかなか簡単には勝たせてもらえません」 　過去3回の夏は、ベスト４、ベスト８、ベスト４。敗れた相手は、敦賀気比、福井商、北陸とライバル校の名が並ぶ。 　今年の春は福井県大会を制し、北信越大会でもベスト４。それだけに期待も大きいが、福井工大福井にとって夏の甲子園出場となれば、大阪桐蔭の春夏連覇に沸いた2012年以来となる。もし実現すれば、あの夏、歓喜の輪にいた白水が率いて12年ぶりの甲子園帰還。ドラマチックなシナリオは用意されている。 　白水が中学２年の時、浅村栄斗（現・楽天）、萩原圭悟（現・ヤマハ）らの猛打で夏の甲子園を制した大阪桐蔭の戦いを、足しげく通った甲子園のスタンドから観戦。目指すところが決まった。 「３年間球拾いで終わってもいいから、日本一強いチームで高校野球をやりたい」 　中学３年の夏には、主将を務めた奈良葛城ボーイズが全国制覇を果たし、しっかり箔をつけて大阪桐蔭への進学を決めた。大いに求められての進学と想像したが、白水は「いやぁ......」と苦笑いを浮かべた。

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