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（22日、第106回全国高校野球選手権愛知大会5回戦　名古屋たちばな2―0愛工大名電） 　帽子には「NT」の文字。今春、愛産大工から校名変更した名古屋たちばなの快進撃が止まらない。愛工大名電を破り、準々決勝に進出した。 　この日、愛工大名電打線を苦しめたのは、変則左腕投手の中島稜太選手（2年）。右足を上げて下ろす。再度足を上げると、今度は両腕に足を通すようにして一気に投げる。今春の選抜大会から解禁された2段モーションで、タイミングを外して的を絞らせなかった。 　4回戦までは継投で接戦も制してきたが、この日は中島選手が被安打5で完封。鈴木将吾監督は「中島を代えようかと思ったら（捕手の）吉川がダメと言った」。中島選手は、身体の柔らかさも持ち味。180度の開脚ができるという。中島選手は次戦に向け「低めに一つずつ集中したい」と語った。 　強豪校を相次ぎ退けた。名電のほか、3回戦では、春の県大会で優勝したシード校の享栄を2―1で破った。準々決勝の相手は、春の東海大会覇者、中京大中京。愛産大工時代の2020年、独自大会決勝で対戦し、0―1で敗れた因縁がある。 　「名古屋たちばな」として、歴史を塗り替えられるか。

朝日新聞デジタル-6時間前

◇２２日　全国高校野球選手権愛知大会５回戦　名古屋たちばな２―０愛工大名電（岡崎レッドダイヤモンドスタジアム） 　名古屋たちばなが、４連覇を狙った愛工大名電を倒し、８強入りを決めた。 　今年４月に変更した新校名をとどろかせている。３回戦で優勝候補の享栄を破り、今度は昨夏王者の愛工大名電に完封勝利。「私学４強」と称されるうちの２校を次々と破り、愛産大工時代に県独自大会で準優勝した２０２０年を除くと、９年ぶりの８強入りを決めた。 　立役者となったのは、左腕の中島稜太投手（２年）だ。大一番で先発を任されて「相手は名電で緊張した」というが、外角低めに変化球と直球を丁寧に投げ分けて打者を翻弄（ほんろう）。四球もゼロだった。「アウトコースは生命線。しっかり投げ切れて自信になった」と笑った。 　波に乗るナインが次に対戦するのは、昨夏準優勝の中京大中京だ。「目立った選手はいないチームでも、全員で力を合わせて甲子園に行きたい」と中島。またも私学４強の一角を倒し、初の甲子園出場に近づけるか。

中日スポーツ-19時間前