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◇第106回全国高校野球選手権埼玉大会4回戦　大宮東0－4山村学園（2024年7月20日　大宮公園） 　大宮東は序盤の失点が響き、山村学園に0―4で敗れて4回戦敗退となった。 　先発したプロ注目の左腕・冨士大和（3年）は序盤から制球に苦しみ5回までに4失点。6回から9回までは無安打投球と意地を見せたが、打線が得点を奪えず「球自体は悪くなかったが、浮いた変化球を捉えられた。中盤以降は自分のピッチングができた」と悔しさをにじませた。 　同じくプロ注目の右腕である日本通運の隼斗を兄に持つ冨士は今後の進路について「プロ一本」と明言した。

スポニチアネックス-22時間前

（20日、第106回全国高校野球選手権埼玉大会4回戦　山村学園4―0大宮東） 　大宮東は冨士大和（3年）が完投した。2年生の春から背番号1を背負ってきた主将。飯野幸一朗監督は「グラウンドの中でも外でも、冨士がチームの大黒柱だった」とねぎらった。 　春は県大会まで進めず、今大会はノーシード。立ち上がりで制球が乱れることが課題と捉え、浮いてしまいがちだったスライダーをくり返し練習して臨んだ。 　だが、この日も初回に悪い癖が出た。2番打者に死球を与えた後、牽制（けんせい）を焦って一塁に悪送球。直後に適時打を浴び、先制点を奪われた。エースとして1点も取られたくないという思いが強く、「力みが出てしまった」。 　中学時代に選抜チームで競った山村学園の先発・西川歩（3年）への対抗心も、緊張につながったと悔やんだ。その後もスライダーを捉えられ、5回までに4失点した。 　試合後に仲間が泣き崩れる中、冨士は涙を見せなかった。「最後まで誰も諦めずプレーできたことはうれしかった。それでもやっぱり、悔しいです」とつぶやいた。卒業後はプロを目指すという。「弱点を克服して、もっと成長したい」と前を向いた。（山田みう）

朝日新聞デジタル-1日前