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（22日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会2回戦　松山東3-13新田） 　松山東のエース本山大智選手（3年）は初回に5点を奪われて降板、二回からは一塁の守備に回った。四回に自らの適時打で1点を返し、チームは五回にも2点を挙げ、3点差まで追い上げた。 　五回裏、新田に4点を追加され、なお1死一、三塁のピンチ。再びマウンドに上がった。一塁からマウンドへ向かう途中、帽子を脱いでつばに書いた「届」の文字を見つめた。 　「届」は今のチームのモットーだ。文字はデザインのうまいクラスメートが書いてくれた。重盗で1点は奪われたものの、無安打でこの回を終えた。 　しかし次の六回、2点本塁打を打たれ、コールド負けが決まった。左中間にスタンドインした打球の行方を見つめたまま両ひざに手をつき、しばらく動けなかった。 　試合後は「再びマウンドに上げてくれた監督さんや仲間のために、期待に応えたいと思いました。自分の責任で負けて、仲間とチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と涙が止まらなかった。 　主将で捕手の田村健心選手（同）とは1年のときからバッテリーを組んでいる。田村選手は「悔しい思いでマウンドを降りたはずなのに、一塁の守りで本山はくさらず声を出し続けた。再登板のとき、本山の思いは自分に届きました」と話した。（堀江泰史）

朝日新聞デジタル-6日前

2024年度の第106回全国高校野球選手権愛媛大会は22日、2回戦4試合が行われた。 昨夏代表の川之江は、10対3の7回コールドで「内子小田・上浮穴・大洲農・済美平成・八幡浜工」を下した。初回に4四死球を絡めて5点を先制すると、4回、6回にも長打で加点。7安打で10点と効率よく得点して、快勝した。 昨秋、春8強の新田は、13対3の6回コールドで松山東を破った。初回2死からの5連打で5得点し、5回にも5得点、6回には5番・渡辺 勝也外野手（3年）の左中間2ランでコールド勝ちを決めた。 その他、松山北、松山工が16強に駒を進めた。 23日に8強をかけた3回戦4試合が行われ、松山商は大洲と対戦する。

高校野球ドットコム-6日前