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九州・博多から生まれ、今や世界チェーンになったラーメン店「一風堂」
名物はもちろん豚骨ラーメン。ところがこちらの鍋に注がれるのは豚骨スープではなく豆乳?
そしてそこに麺投入!これは一体!?
(記者)実はこれ、大豆など植物由来の原料のみを使ったラーメンなんです。
このプラントベースラーメン、去年2月に期間限定で販売したところ評判を呼び、再発売が決定しました。
(記者)「食べた感じも通常の豚骨ラーメンとほとんど変わらないです」
研究チームが3年がかりで開発し、豚骨さながらの濃厚なコクと旨味を再現できたといいます。
しかしなぜ一風堂はこのラーメンを開発したのでしょうか?
(冨田さん)「食の多様化と健康志向の高まり、そして畜産による温室効果ガスの増加に伴う地球環境に配慮したうえで私たちは作っている」
さらに「大豆」の分野で世界から注目を集める企業が熊本県にあります。
熊本大学との産学官連携のベンチャー企業、その名もDAIZです。こちらが扱う製品は
ジューシーなハンバーグや唐揚げ、そしてツナサラダ
原料は・・・発芽した大豆。
この大豆を丸々使い切るのが独自技術。タンクの中で強いストレスをかけて発芽した大豆は
高温でたんぱく質を繊維化する特殊な機械にかけると、次第に弾力が出てきます。
(記者)「しっかり肉の食感があります!」
発芽させる際の温度や酸素濃度を調整することで牛、鶏、豚などそれぞれの味に近づけることができるそうです。
これまで30年以上大豆を研究してきた落合孝次さんは
(落合取締役)「人口増加、100億人になると言われているときに動物や魚ばかり食べていると世界中の人にたんぱく質が行き渡らなくなる「たんぱく危機」が問題になる。大豆、植物のたんぱく質を食べることは重要」
「大豆ミート」を使った商品開発の依頼はここ数年で急増。今後、国内外の企業と連携しさらに増やしたいとしています。
この「大豆ミート」、ハンバーガーチェーンのフレッシュネスバーガーにも採用されています。客からは
(客)「肉が大豆でこのおいしさはすごいと思う」
大豆などを原料とする植物肉。世界の市場規模は10年でおよそ8倍拡大すると予想されていますが、国内ではどうなるのでしょうか?
日経記者は
徐々に身近な存在となりつつある大豆を使った食品の数々。今後さらなる進化が見込まれます。