礼拝と慈悲の瞑想

パーリ経典解説「不放逸経 Appamādasuttaṃ（SN.3-17）」

質疑応答

Q:キツイ言葉で指摘を投げられても、心が不安定にならない対応法を教えて頂きたいです。家庭でも職場でも、（ある一定以上）キツイ言い方をされると、自分的にオートで即「キツイ言い方が辛いとか、僕はこんなに頑張っているのにとか、（あなたがその業務をしている訳ではないのに）言う分には簡単だよねとか、あなたは同じようにキツク言われたら耐えられないんじゃないですか？みたいな思考がオートでぐるぐる回ってしまい、心的余裕をなくし、固まった表情になったり、体がロボットのようなかくかくした動きになってしまいます。その反応から周囲がしらっと固まったり「そんな反応になるなら、あなたの評価は下がるよね」とか上司に言われたりします。何とか変えたいのですがほぼオートでそうなってしまいます。もっとキツクではなく優しく言ってもらえたらそうならないのですが、との依頼は人によっては言えますが、いえない人もいます。ご指導を頂けましたら幸いです。

Q:正々堂々と、立派に成果を出している方には拍手を送れるのですが、たとえば知り合いが、少々あざとい方法で華々しく成功しているのを見ると、すこし心がもやもやします。私も昔はわりあい派手な生活を送っていたので、そういうものへの未練が捨てきれないのかも知れません。どのように心をコントロールすればよいか、アドバイスを頂ければ幸いです。

Q:想（saññā）と識（viññāṇa）の違いがよくわかりません。昨日、地区の行事を再開するのが気にくわず、「私だったら、参加者の安全を考えて延期するのに」と思いました。ふと、「これが識を私と思うことかな？」と思いましたが、施本(『自灯明・法灯明と五蘊の教え』)を読みかえすと、想だとも思えます。どのように区別すればよいのか、お教えください。

Q:58歳男性です。人の目を見て落ち着いて話をすることができません。すぐにその場から逃げたくなります。他人と仲良くしたい気持ちはあるのですが、アドバイスをいただければ幸いです。

Q:「歳を取ると性格が丸くなる」とよく言われますが、この現象は人格が向上され智慧が現れていると言う事もあるのですか？それとも何かしら人生経験を得てそれなりに対応出来ていると言うだけの要素が大きいのでしょうか？ 世間でよく聞く、歳を重ねると性格が丸くなる、と言うのはどう言う状態なのか教えていただきたいと思います。

Q:すべては空（suñña）と説くなら、生きとし生けるものは空であり、そのような存在に対する慈悲行は成立しないのではと思ってしまうのです。どう理解すべきでしょうか？

Q:修行を進めて行く中で「厭離智（nibbidā-ñāṇa）」というものが表れてくるとあります。何もかもが嫌になってくるような精神状態という事ですが どのように乗り越えて行くのでしょうか。それも確認するだけですか？

Q:長老の瞑想法を実践させて頂いております。この瞑想法を真剣にやっていけば、いずれ、誰でも、前世以前の、過去世が見える段階に進むのでしょうか？ それとも、特別な能力を持つ人に限られるのでしょうか？ また、もし、そのように過去世が見えた場合、それは、預流果に至る前の段階なのでしょうか？

Q:輪廻と希死念慮について質問いたします。 スマナサーラ長老の本を読ませて頂き、人間だけでなく、生物はみな生きていきたいと執着して苦しんでるんだと理解しました。 私には、昔から漠然とした希死念慮があり、死は苦しみから逃れられる最終手段であると言う思いがありました。 私のように、逃げている心で人生を閉じた場合、どうように輪廻してしまうのでしょうか？

Q:「酔う」という言葉からは、「気持ちよくなる」「うっとりする」という感覚を連想しますが、「嫌だ」「怖い」「面倒くさい」といった感情も「酔う」に含まれるのでしょうか。

Q:横田滋さんが亡くなられました。 ご夫婦で半生をかけ拉致被害者の先頭に立って活動を続けてこられた横田さんご夫妻と横田めぐみさんの人生、仏教的にはどのように理解すればよいのでしょうか？

Q:誇り・プライドというものが悪い性格の源であると思いました。しかし感覚的にプライドは捨てたくないし、世間的に見ると常識の土台になるといった良い面もあると思います。仏教修行者はプライドを意識的に捨てているようにも思いますが、それに変わり向上をもたらす思考はあるでしょうか？

Q:不放逸のお話をありがとうございます。 気づき（sati）の実践とは、目覚めた状態（気づいた状態）で行動すること、 煩悩を離れてすべての命に慈悲を持って今やるべきことをやる、という理解でよいでしょうか。

Q:私は経典には、後世のお坊さんが付け加えたような箇所が何個かあると疑っています。そこで、ウィキペディアによると「四向四果の説が整えられたのは、部派仏教時代のアビダルマ教学においてだと考えられる」と書かれています。長老のご意見をお聞かせください。

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礼拝と慈悲の瞑想

パーリ経典解説「棟梁経 Thapatisuttaṃ（SN.55-6）」

初期仏教Q&A

Q:本日取り上げた「棟梁経 Thapatisuttaṃ（SN.55-6）」で説かれる預流果の４条件が他の説法と異なっている理由を教えて下さい。

Q:慈悲の瞑想をすると、どのくらい他の生命は元気になるのでしょうか？ 慈悲の受けとり方もいろいろ違いがあるのでしょうか？

Q:好意を寄せている人がいますが、その方はご家族がありますので思いを伝える事ができません。気にしないように、執着しないようにと頭で解っていますか、苦しいです。瞑想が足りないのでしょうか？

Q:先日体調が悪い時に慈悲の瞑想フルバージョンを心をこめて行ったら、体調がかなり回復しました。 まだ初心者でこのような体験は初めてでその効果に驚きました。神秘的に捉えない為にも瞑想によりどうしてこのような変化が起こるのか教えていただけるとありがたいです。

Q:サティとサンパジャーナについて質問です。実況中継しているとき、「味」が正知で、「美味しい」が誤知であり、前者は生命に普遍的な経験で、後者はそれぞれの主観だと理解しています。疑問は、「味」と実況するとき執着を手放していると感じるのですが、「手放す」という気持ちを積極的に意識して実況中継するのは正しい方法でしょうか？

Q:以前も嫉妬について質問をさせていただいたものです。慈悲喜捨の実践の中で、喜について詳しく教えてください。他人の幸せを心から喜ぶことができません。心のどこかで「失敗すればいいのに」などの妄想が出てきて自己嫌悪に陥ります。仕事でも同僚が評価されたり出世したりすると、ひどく嫉妬してしまいます。このような嫉妬深く暗い性格を早く治したいです。よろしくお願いします。（嫉妬深い性格もやはり業なのでしょうか？）

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