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このCMを作ったのは、東海地方で19の介護福祉施設を運営しているビジョナリーという会社です。
力仕事も多いからか、スタッフを見ると…このたくましい腕!
こちらのスタッフも、たくましい。
二の腕周りのサイズは、左の方が40センチで、右の方は42センチ。
それもそのはず。彼らには介護士とは、別の顔がありました。
(ビジョナリー 滝さん)「いわゆるボディビル競技。僕らはフィットネス実業団というのが会社にある」
4年前、この会社が社内に結成したのは、ボディビルの実業団。彼らは全員、ボディービルダーで介護士なんです。
(ビジョナリー 丹羽社長)「見た目もかっこいい、あきらかに努力家ってわかる、写真映えもする、全く興味ない人たちに注目をしてほしかったので実業団を考えた」
きっかけは、介護業界の人材不足でした。
厚生労働省によりますと、介護職員の人手不足は年々増加。2023年度には22万人、40年度には69万人の介護人材が不足すると予測されています。
(丹羽社長)「やりがいありますよ、いい仕事ですと散々言ってきて人が集まらない結果が今なわけじゃないですか…そのやり方ではダメだ」
ところが丹羽社長が4年前にボディービルの実業団を立ち上げ、募集をかけたところ、全国から問い合わせが殺到しました。
丹羽凌也さんも、その1人。4年前に建設業界から転身し、介護士の道を選びました。力持ちのマッチョ介護士は、利用者からの評判も上々です。
(利用者)「軽々と持って下さる。だからすごく安心です」
介護施設での仕事を終えた丹羽さん。実業団の仲間とどこかにむかいます。
ジムで体づくりに励む丹羽さん。大会で好成績を残し、会社の名前を広めるのも仕事です。だから毎日2時間の筋トレは勤務扱い。
このほかジムやマッサージの利用は無料、たくましい肉体を保つため毎月サプリメント代として2万円を支給。もちろん大会の出場費は会社もちです。体づくりにお金がかかるボディビルダーにとっては、ビジョナリーでの介護の仕事は厚待遇です。
(ビジョナリー 丹羽さん)「前の職場で自分のトレーニングの時間をつくれなかったことがずっと悩みだったのですごくありがたい」
地方大会止まりだった成績も上向きに。6月には全国大会で3位に輝きました。大会シーズンの丹羽さんの体がこちら!
ビジョナリーの広告を見ると…。
「俺たち介護士」磨き上げた肉体は格好の広告材料。マッチョと介護という異色の組み合わせは、SNSなどで注目を浴び、20人ほどだった職員の数は、この5年でおよそ150人にまで膨れ上がりました。
(日本経済新聞 田崎記者)「若者の採用を進めることが、アナログな業界のDXにつながると丹羽社長も話していました。介護業界の平均年齢が50歳と言われる中、平均年齢30歳以下を実現したビジョナリーが今後業界に新しい風を起こすのではないでしょうか」
人材不足に苦しむ介護業界と、経済的な支援が欲しいボディービルの選手たち、そして施設の利用者。「三方よしのマッチョ戦略」が業界を変えるきっかけになればと丹羽社長は話しています。