ドコモ口座を開設する際の本人確認の甘さ

なぜドコモは「マイママ」を続けていた?

記者会見での指摘について

スタジオ解説

現在主流となっているのは2要素認証というものなんですけれども、どういうことかというと、まず従来から使われているＩＤやパスワードなどを使って本人確認をする、ただそれだけなく、もうひとつの要素、例えば本人しか物理的に持っていないものスマートフォンなんですが、このスマートフォンに臨時のパスワードに送ってそのパスワードを入力してもらうことによって、本人確認をするという方法なんです。

ただ今回被害にあったゆうちょ銀行などの金融機関は、この2つ目の要素を導入していなかったんです。なぜこの要素を導入していなかったのか。

きのう（16日）行われた記者会見で▼ゆうちょ銀行側は「（決済事業者に対して）2要素認証は協力にお願いしてきた」と、事業者に同意を得られなかったという主旨の話をしているんですが、▼事業者であるPayPayは、数か月前にゆうちょ銀行側から「2要素認証を導入する」と聞かされていたけれども、それ以来連絡はなかったと話しています。▼LINE Payも、8月末に「2要素認証を導入しますか？」と聞かれ、「導入したい」と返答したが、その後ゆうちょ銀行からは対応はなかったというふうに話しているんです。

ＩＴジャーナリストの三上洋氏は「決済事業者には関係なく、銀行側は預金者を守るため2要素認証をマストにするべきだった」としています。被害にあわないために私たちができることとしては、通帳記入を頻繁にするなどして不正引き出しがないかをチェックすることくらいだということなんです。