動画検索
関連広告
検索結果
【のぞき見】「あなたの“ズボラ弁当”をのぞき見!」値上げ時代 ... 」禁断の“秘密空間”大公開 キャッシュレス時代&物価高のなか… ... 【のぞき見】世は副業 ...
YouTube-TBS NEWS DIG Powered by JNN
1か月前こちらのペンケース、販売直後から完売が続き、追加生産に追われる、いま人気のアイテム。
購入者の口コミを見ると、どうも“肌ざわり”が良いようですが…
よく見ると、タグがそれぞれ違っています。こちら、神戸市交通局。こちらは大阪メトロ。
ペンケースの生地はこの座席の生地!
特殊な「モケット」というもの。電車やバスの座席は、ほとんどがこのモケット。 大勢が利用するため、“耐久性”や“肌ざわり”に優れた高品質なものが使われているんです。
このモケットで、国内シェアの6割を誇るのが、大阪。
なかでも、100年モケットを作り続けてきた老舗が「日本シール」。
シールとは、「貼る」方ではなく…「あざらし」のこと。モケットの光沢がアザラシに似ているからなんだとか。
私鉄大手の「阪急電鉄」をはじめ、全国50路線以上の鉄道やバスのモケットを作っています。
(岡社長)「モケットの長さ、毛丈0.01ミリの管理をしてくと。すべての毛の長さを揃えるのはものすごく大変。なかなか他社は容易に参入できない」
モケットは、経糸と緯糸を織った平織の布地に、タオルと同じようにもう1本、綿や化繊の糸をパイル状に織り込んだもの。表面に出たパイルの毛足を切りそろえ起毛させることで、滑らかな肌触りを生んでいます。
(岡社長)「このパイルの糸が3~4ミリぐらいある。当たった時に力が分散してクッションの役割を果たす。だから耐久性が非常に高くなる。15年ぐらいもつんじゃないか」
モケットをつくって40年の前田さん、一体何をしているのでしょうか?
(前田さん)「音の聞こえ方が違うね。良い時は“ジャーー”っていうのが、おかしい音は“ジャッジャッジャッジャ”っていう」
耐久性や光沢のカギが、“均一な毛の長さ”。
それを音で聞き分け何度もカッティングすることで、最高のモケットを生み出しているのです。
しかし、新型コロナの影響で鉄道各社の車両生産は落ち込んでいます。受注が減少する日本シールは、もう一つの軸に期待しています。それが…クリーナーのこの部分。
そうブラシです。
国内シェアは5割を誇り、ダイソンをはじめ有名海外メーカーからも受注が舞い込んでいます。
(小野専務)「各社さん、毛の“太さ”“長さ”“弾力性”違います。昔は、絨毯・畳が多かったけど、フローリングに対応したブラシというのが増えています」
(日経記者・解説)「もともと、日本シールは、モケット素材を使ってエチケットブラシを開発しました。それを掃除機のヘッドに転用することで、主力商品に育てました。100年の歴史で培ったノウハウをいかして、どう次の収益の柱を立てるかが今後の成長のカギとなりそうです」
(岡社長)「中小企業はニッチでないといかん。ただしトップを走りたい。出来ればグローバルに展開したい」