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新歌舞伎十八番の内 長唄 「鏡獅子」
世を渡り行くその中に 世の恋草を余所に見て
忍ぶたよりも長廊下 されば結ぶのそのかみや
人の心の花の露 濡れにぞ濡れし鬢水の
人に謡はれ結ひたての 櫛の歯にまでかけられし
届かぬ人につながれて 人目の関の別れ坂
実に過って半日の客たりしも 今身の上に白雲の
飛騨の踊りは面白や 早乙女がござれば
恨みかこつもな 実からしんぞ
憎てらしいほど可愛ゆさの 朧月夜や時鳥
散るは散るは 散りくるは散りくるは
咲き乱れたる風に香のある花の波
見するは 見するは 丁度廿日草
その面わずかにして 苔滑らかに谷深く
夕日の雲に聞こゆべき 目前の奇特あらたなり
世の中に 絶えて花香のなかりせば 我はいづくに
羽色にまがふ物とては 我に由縁の深見草
風に柳の結ぶや糸の ふかぬその間が命ぢゃ物を
よしや吉野の花より我は 羽風にこぼすおしろひの
待つにかひなき松風の 花にたきぎを吹き添へて
花の影 暫し木陰に休らひぬ
夫れ清涼山の石橋は 人の渡せる橋ならず
花道より獅子登場
獅子は勇んでくるくるくると
獅子の座にこそなほりけれ