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【弾き方解説】ショパン《ノクターン 第2番 Es-Dur変ホ長調 op.9-2》
1小節、アウフタクトの音にペダルを使わない(使うと旋律がダブって2声のようになってしまうから)
1小節〜、ペダルは①拍毎に。③④拍目の不協和音の甘美な響きに注意
1831年作、ショパン21歳。初恋の人コンスタンツィア・グワドコフスカは同世代の歌手
2小節④拍目、終わりまで長いスラー。(最後の音が、次の小節のアウフタクトになっている版もあり…しかしショパンの天才によるスラーは、ここは小節最後まで)
3ー3、とズラす指使いは、《葬送行進曲》の中間部に似た指使いあり
②拍目にfフォルテ、強い気持ち
4小節、10度のスラー、その後の指使い(5,5を続けて使うことが否応なしにスラーが分かれる)
5小節①拍目、ペダルを踏み変えないよう注意! ショパンは長いペダルのままfフォルテからpピアノへ変化する美しさを狙っている
5小節、スラーや、主音のアクセントに注意
アクセント奏法、手首を上げる動作
8小節、ここはfフォルテにはしない(4小節と違って)こちらはポルタート、でも②拍目最後はレガート
10小節①②拍目、ペダルを踏み変えず、長調Sと短調sサブドミナントが混ざる音に。幸福と不幸、恋の喜びと苦しみの混在を表すようなショパンの哲学的音楽表現
12小節③拍目〜、ポルタート、poco rallent.、和音が八分音符その都度ちがうからペダル踏み変え
16小節③拍目、全終止に【1指】
14小節、6小節との違いあり、比較検討
③④拍目、スラーは無し、ここだけ松葉
5,4指使いは、26小節〜においても多々
21小節、cresc.無し、③拍目に前打音(★③拍目の左手と合わせる、装飾音の歌い方に要注意)
25小節〜、曲のお終い[Coda]
26小節、より内向的にppピアニシモ。②拍目、二つに分かれた細かなスラーに注意。
29小節②拍目、8連符の捉え方とスラー
32小節、senza...tempo
32小節、カデンツの中に8分の16拍子の拍感あり。①拍目終わりから松葉<、③拍目にcresc.、④拍目に松葉>dim.、⑤拍目にrall.、⑥拍目にsmorz.
クラシック音楽、楽譜に書かれた通り演奏していても、みんな同じになってしまうことは無く、人によって、その都度違う演奏になる。それが自然。一期一会の魅力あり。