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岐阜県多治見市にあるこちらの工場。ここは…
プリントTシャツの印刷工場です。
1日あたり、およそ3000枚。受注はインターネットです。
発注元から送られてきた画像データをとりこんで、Tシャツにレイアウト。
「イメージ・マジック」は1995年設立のベンチャー企業です。山川誠社長の自慢は…
(イメージ・マジック 山川社長)「とにかく1秒でも早く作れるような仕組みを構築してきた。それが私たちの特徴です。最短で4分半で出荷までできる」
本当に4分30秒で出荷できるのでしょうか?
こちらのQRコードをTシャツ一枚一枚に張り付けて準備完了。
印刷に回します。
専用プリンターにTシャツをセットして印刷開始。
およそ20秒で印刷完了。ここまでの所要時間はおよそ2分30秒。
すでに4分10秒が経過。残り20秒です。
受注から袋詰めまで、4分30秒。お見事!
QRコードを活用した印刷技術で特許を取得しているイメージマジック。
(山川社長)「アパレルでは(商品の)サイズもバラバラですよね。子供から大人まで売るようなものになると、どのサイズをどれだけ在庫を置けば良いかってなかなか難しいんですね。色んな色もあった場合、全部在庫を持つというのもすごくコスト負担になります」
全国で122店舗を展開する「グラニフ」。
店内に並んでいるのは種類豊富なプリントTシャツ。ただ種類が増えれば増えるほど在庫管理のリスクが伴います。
そこで今、力をいれているのが、通信販売事業。500種類のTシャツを、在庫を抱えず販売する戦略で、Tシャツのプリントはイメージマジックに発注しています。
(日本経済新聞 谷記者)「小売業一般に言えることですが、『在庫を抱える』というのは『売れなければ損失になる』というリスクにつながります。衣料品メーカーは薄利多売の傾向が非常に強く、小ロットで受けても利益になりづらいという背景があります。こうした構造的な問題の中で、インターネットで販売をして在庫を抱えない。短期で納品してもらうというのは、(業界が抱える問題の)解決策になると思う。」
それではなぜイメージマジックでは、少量発注に応えることができるのでしょうか?
秘密は、こちらのQRコード。
生産ラインには、あちらこちらにQRコードを読み取るセンサーがとりつけてあり、納期ごとに商品を自動で仕分けしています。
さらに印刷の工程では、Tシャツごとに異なるデザインをQRコードで識別し、プリンターが勝手に印刷。余計な人手はいりません。
だから同じTシャツを100枚つくるのも、異なるデザインのTシャツを100種類つくるのもコストはそれほど変わらない。というわけです。
(山川社長)「どれが売れるか分からない。どれが売れるか分からないものに在庫を持つという事は負担になる。在庫をもたなければ、どんなものでも試しに売れる。効率化できているとは言え、まだ、私たちは一定規模の人数が必要。できれば無人化、自動化できるような仕組みができれば、確実に早く届くそんな世界がつくれればと思う。」
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