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JR名古屋駅。
駅前の一等地にあるこの建物は名古屋でも老舗のビジネスホテルでしたが今年2月末、営業を終了しました。
新型コロナによる出張客の減少が原因です。
経営難から、廃業、閉館に追い込まれるホテルが相次いでいます。
テープカット「どうぞ~」
場所は名古屋駅と繁華街栄のちょうど中間地点で、市内観光には便利な立地です。
部屋を案内してもらうと
スイートルームの宿泊料は変動制で、この日は5万4000円。
上品な内装と窓からは駅前のビル群が一望。
(トマ・ヴィダル総支配人)「将来を見ると、名古屋・愛知県のイベントが増えるし、スーパー新幹線(リニア)も今度できるので、その機会でもラグジュアリーホテルの需要はまだ全然あると思うので」
長久手市の愛地球博記念公園で建設中の「ジブリパーク」。ジブリ作品の世界観が体験できる3つのエリアが2022年11月にオープン。国内外から注目される愛知の新たな観光の目玉として期待されています。
ホテルの営業マンの久保田さん。
説明している相手は、大手旅行代理店の担当者です。
目的はツアー客の誘致です。
久保田さんが狙うのは
(久保田さん)「海外からのお客様は1つの大切なチャンネルになるので」
県内有数の観光地・犬山市には、外資系の高級ホテルブランド「ホテルインディゴ犬山有楽園」が開業しました。
こうした高級ホテルの開業ラッシュを歓迎しているのが愛知県です。
愛知県によりますと、国際的な会議やイベントを誘致するには、一定の条件を満たした高級ホテルが必要です。
その条件とは
こちらがホテルの今まさに建てているこの場所でございます
そのホテルの完成予想図がこちら。
経営するのは、山口県に本社を置く「日本セレモニー」。冠婚葬祭サービスがメインですが、高級ホテルのブランドを新たに立ち上げ、その第一号の立地を名古屋に定めました。
補助金も進出の後押しなると話します。
(日経新聞・内山記者)「もともと愛知はビジネス旅行者が多い土地柄ですが、愛知県としては、国際会議誘致のため高級ホテルが欲しい。一方ホテル業界の間には、今後、愛知の観光需要に対する期待感が広がっていて、両者の思惑が一致したことが、高級ホテルの開業ラッシュにつながっている要因になる」