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下町風情漂うナニワのディープスポット「新世界」。
観光の目玉は、ナニワのシンボル「通天閣」。
スリル満点のタワースライダーがお目見えするなど、話題にこと欠きません。
そして、最上階の展望台に鎮座するのが…今回の主役「ビリケン」さん。
つり目の笑顔が特徴で、“福の神”として有名です。
(お客さん)「大阪と言えばビリケンさんですよ。足触ったら願いが叶うって話聞いてますけど」
そんな“ナニワのシンボル”ビリケンさんが、いま世界に羽ばたこうとしているんです。
(田村駒 松村専務)「ミッキーマウスと招き猫を足して二で割ったような、大阪発のポップカルチャー・アイコンを目指す」
大阪市内のギャラリーで展示されているのは…ビリケンさん!?
そう。これは、31人のクリエイターが自由な発想で描いた「ビリケンさん」のアート作品展。
ビリケンさんを様々な角度から創作することで、新たな可能性を引き出そうという試み。
(お客さん)「この“休日の”ビリケンさんが可愛い。普段着のビリケンさんって面白いなぁと」
デザインを活用した商品企画も進行中。
第1弾は、外国人に馴染みのある「フォーチュンクッキー」。おみくじには、「人生短いで。無駄に過ごしたらあかんで。」など、ビリケンさんの金言が、関西弁で綴られています。
仕掛けるのは、大阪に本社を置く繊維商社の「田村駒」。年商1000億円を超す、業界の大手です。
しかし、繊維商社がなぜビリケンさんを?
ビリケンさんは、1908年、アメリカ生まれ。女性芸術家の夢に現れた神様がモチーフ。
2年後には日本に上陸し、東京新橋の花街を中心に流行。その翌年には、田村駒の創業者が「ビリケンさん」として商標権を取得したのです。
紆余曲折の末、通天閣に定着し、いま新世界で販売されるビリケンさんグッズは、田村駒のライセンス収益に。しかし…
(日本経済新聞 宮住記者)「近年、東京・渋谷のファッションビル109に、キャラクターグッズに特化したフロアが誕生したり、総合商社の「伊藤忠」が、中国で「ムーミン」のライセンス事業を展開し始めるなど、キャラクタービジネスの市場は活況です。ビリケンさんが、世界に受け入れられるには、共感を呼ぶストーリーをいかに作り上げるかがカギになりそうです」
ビリケンさんを世界へ売り出す動きは、加速しています。
カドカワ傘下のゲーム専門スクール「バンタン」と共同で、ニュータイプのビリケンさんを見つけるVRゲームを開発。
今月26日から、世界へ向けて無料で配信を始めます。
100年の時を超え、世界へと逆上陸を目指します。