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これも
ここにも
愛知県岡崎市は、徳川家康生誕の地です。
来年のNHKの大河ドラマは、家康公が主人公に。岡崎市でも専門の部署を設けて家康ブームの盛り上げに取り組んでいます。
こちらの掛け軸は、なんと家康公の直筆。
「南無阿弥家康」と書かれています。
(大樹寺 野村さん)「たとえばこの時にだれだれがやってきて、こういうものを贈られたとか、そういうのがけっこう漢字だけで分かる。字が続いていたり、読みにくい字があったり、今の字から崩してあるので、それが難しくて読みづらいというのがあって、まずは写す作業が大変。今の言葉、漢字に」
そんな崩し字を現代の漢字に解読するソフトがあります。
地元の岡崎信用金庫。豊田高専と共同で開発しました。
市内に残る古文書を解読し、岡崎市の歴史について情報発信したい考えです。
例えばこちらの手紙を解読するには…
撮影した文面のデータをパソコンに取り込んで
一行ずつ文字列を選んで
(上野さん)「本当は『おおやけ』という字なんですが、『ハ』と『く』と読んでしまって、これだと違う。ここをもう一度修正したいと思います」
改めてこの文字だけを選び直すと
解読した結果がこちら。
「このたび、お手紙拝見いたしました」と書かれていて、岡崎藩主・本田忠民が送られた手紙の返事をしたためたものでした。
続いて解読するのは、岡崎市内の旧家に眠っていたこちらの文書。400年以上前のもので、あの桶狭間の戦いについて書かれています。
陣を張っていた大高城から、菩提寺である大樹寺を目指します。ところが途中、行く手を遮ったのが矢作川。手紙には、家康の軍勢が当時、どのルートを通って逃げ延びたのかが書かれているといいます。
解読作業を繰り返します。
およそ30分で作業終了。そこには、「当村」と「仁木村」という文字が…
地図でみると、配津村があったのがここで、二木村の場所がこちら。目的地の大樹寺には、おおきく北に迂回して向かったことがわかりました。実は当時家康公は、このあたりに敵方の軍が待機しているのではないかと予測。わざわざ遠回りしてみごと敵の目をすりぬけたといわれています。
古文書解読で「家康の謎」が次々と明らかになれば、多くの人が家康をより身近に感じることが出来るかもしれません。
ただ、なぜ信用金庫が家康ブームを仕掛けようとしているのでしょうか?
家康ブームでビジネスチャンスを。地元の取り組みに熱が入ります。