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園内に入ると、とんがり屋根のエレベーター塔がお出迎え。2022年11月、愛知県長久手市に開園する「ジブリパーク」は園内のいたるところでスタジオジブリの世界感が表現されています。
「青春の丘」エリアにあるのが、映画「耳をすませば」に登場する骨董店「地球屋」の建物。耳をすませばは、読書好きな少女とバイオリン職人を目指す少年との出会いを描いた物語で、この建物の中に少年のバイオリン工房がありました。
園内には、このほか「ジブリの大倉庫」、「どんどこ森」といったエリアがありいずれも11月にオープン。
さらに2023年度には「魔女の谷」と「もののけの里」が完成予定。
特に「もののけの里」エリアは、映画「もののけ姫」に登場する製鉄所、「タタラ場」を整備する計画です。
ジブリパークの開園を待ちわびる愛知県ですが、愛知の観光は、ある問題を抱えています。それは…
2022年に大手旅行予約サイトが行った、「楽しめるスポットや施設・体験が多かった都道府県についてのアンケート調査」によりますと、愛知県は、子どもの部で19位。若者の部で32位。さらに大人の部にいたっては46位と、さみしい結果に…。
(鈴木さん)「市町村によっては観光メインで頑張っているところもあるが、モノづくり県なので、富士山とか、金閣寺とかアイコンになるようなものが愛知県にはなかなか今までに無い。」
そんな愛知県の担当者にとって、ジブリパークへの期待は大きいです。全国から注目が集まるジブリパークにあやかろうと、こんなウェブサイトを立ち上げました。その名も、「ジブリパークのある愛知への旅」。
(鈴木さん)「ジブリの作品とか出てくる劇中のキャラクターに紐づけるものではないけど、世界観を感じるというのを愛知県の中でジブリファンに届けたい」
例えばこちらは大府市にある鈴木バイオリン製造の工房見学。ジブリ映画でバイオリンが登場する作品といえば…
(鈴木バイオリン製造 小野田社長)「ジブリの『耳をすませば』」
(小野田社長)「こちらはバイオリンの組み立てを行う手工場になります。」
工房で、バイオリンづくりを間近で見学することができます。あの映画の中にも、こんなシーンがあったような。
鈴木バイオリン製造は創業明治20年。135年の歴史をもつ、愛知のものづくり企業で、日本で初めてバイオリンの量産を始めた会社です。
さらにこんな体験も…
(小野田社長)「アルコールニスを塗る体験をしているんですけど、こういった駒を実際に使っていきます。」
駒とは、バイオリンの弦を支えるこちらの部品です。
実際に塗ってみると、ムラにならないようするのがむずかしい…。時間を忘れて没頭してしまいました。
バイオリンに使われるニスは、塗り重ねるほどに色に深みを出すことができます。ジブリの世界を求めて訪れた工房で、愛知のものづくりの技に触れることができました。
(小野田社長)「ジブリパークというのが今回全国で初めて開業することで、全国から客が愛知県に来るついでに、大府市にもこういったバイオリン工房があることを知ってもらえる機会では。」
つづいて訪れたのは、豊田市の山間にある三州足助屋敷の鍛冶屋さん。日本の原風景に、鉄を打つ音が響きます。といえば…
(広瀬重光刃物店 廣瀬さん)「もののけ姫。たたらというのは鉄の材料をつくっているところなので、間違いなく鍛冶屋さんはいるはず。その世界観を感じて楽しめるんじゃないかな」
体験できるのは五寸釘を使ったペーパーナイフづくり。熱した釘を金槌で叩き、刃の部分を鍛えます。平たくしながらまっすぐに伸ばすのは、コツが必要です。釘を熱しては伸ばし、熱しては伸ばしを繰り返し、世界に一つだけのペーパーナイフが完成。貴重な体験で、旅の思い出ができました。
(鈴木さん)「今まで見つけていなかった知らなかったようなところ、愛知県たくさんいいところありますのでそういうところにも行ってほしいな。11月以降はかなりインパクトのある観光客数が来てくれるんじゃないかと期待している。」