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レトルト食品をつくる食品工場の生産ライン。人にまぎれて作業をしているのは、ロボット。
人とともに働く協働ロボットです。
東海市にある食品メーカーイチビキの工場です。今年3月、この工場に採用されたのが…
こちら。人型協働ロボット、「フードリー」です。
配置について、スイッチオン!両手のトングを巧みに動かし…つかんだのは「つくね」!
それを奥から流れてくる容器に…(入れる)。おみごと!
この工場が導入したフードリーは2台。その理由は、食品工場が抱えている、ある問題を解決するためでした。
厚生労働省が発表した各業界の求人に対する欠員率をみますと、飲食料品製造業は2014年ごろから急激に悪化。全製造業の平均を大きく上回っています。
例えば自動車の組み立て工場なら、すでにロボットによる自動化が進んでいます。
ところが扱う商品が食品の場合、力加減が難しく、どうしても人の手でしかできない作業が多くあります。
このため、自動化があまり進んできませんでした。
フードリーをよく見ると…腕の関節部分に隙間が。隣で作業する従業員が、誤って手や指を挟まないようにするための工夫です。
人しかできないことは人が、ロボットができることはロボットが。
人とロボットが作業を分担してものづくりをするのが協働ロボットの考え方です。
こちらは、ロボットの開発会社が作成した解説動画。
フードリーが、から揚げ弁当づくりに挑戦しました。
フードリーから見た唐揚げがこちら。一つ一つの輪郭をはっきりと認識しています。
同様に流れてくる弁当の容器の輪郭も認識し…
形も大きさも違う唐揚げも、ひとつひとつ正確にキャッチ!
指定の場所に入れていきます。おみごと!
食品を扱うときに問題になるのは力加減。
このラインでは、これまで2人、従業員が必要でしたが、フードリーのおかげで、補助役が一人いれば十分な体制が組めるようになりました。
(大橋さん)「人に代わってフードリーが働くことができるということで、例えば人員を採用する部分の負担が減ることや、人間でしかできない仕事に人員の力を向けることができるようになった。」
(日本経済新聞 谷記者)「完全自動化の生産ラインの産業用ロボットと協働ロボットが違うのは、人と同じような動きなので、専用のラインを作る必要もなく、既存のラインを自動化できること。コストもかからず、大きなスペースも必要としない。人と作業を分担しながらロボットを活用できるので、今ある人材はいかしつつ、不足分を補える。今後、さらに活躍の場はひろがるのではないでしょうか?」
(大橋さん)「フードリーが働いてくれることで人間でしかできない仕事に注力できる。急に人が休んでしまったときにフードリーが活躍できるラインであれば、フードリーを入れることによって人材の穴を埋めることができると思っている。」