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ポルシェ918スパイダー。918台限定生産の希少車です。
中古車ですが価格は2億5,000万円。
清須市の輸入中古車ディーラーにあるこちらの車。実は名古屋の松坂屋から顧客を紹介されて、販売しています。
こうした高級車を購入できるような特別な顧客を相手にしているのが、デパートの「外商」と呼ばれる人たちです。
松坂屋名古屋店の北館6階にある外商フロア。このフロアにテレビカメラが入るのは初めてです。
中にはいると…この人も、この人も電話を放しません。外商の主な仕事は、いわゆる「御用聞き」。
お得意様からの注文の多くは、高額商品。
貴金属やブランド品はもちろん、今や旅行商品や不動産、高級車といった店頭に並ばない商品も扱います。
(松坂屋名古屋店 お得意様営業部 佐藤部長)「コロナになって店頭へいらっしゃるお客さまの数が減った状態からなかなか回復しないという中で、いかに売り上げを上げていくかというのが今の一番の大きな課題。やはり必要なのが、外へお客さまのところへ訪問しながら商売をやっていく外商。」
松坂屋名古屋店の外商員、森口寛太さんは入社3年目。この日は待ち合わせです。
そこに現れたのは…
外商利用歴20年以上という女性です。森口さんが担当する「お得意様」の一人です。
案内したのは現代アートの展示即売会。
国内外のアーティストの作品がずらりと並び、中には、6,900万円という作品も。購入者のおよそ9割は、外商の顧客です。
反応はまずまずでしたが、気に入った作品はなかったようです。でも外商の接客には満足しているといいます。
(お客さん)「やはり名古屋の人は、松坂屋とは言わない。松坂屋さんという。その中で、外商員の方を通していろいろなご案内を頂いたり、特別な催事に呼んでいただいたり、そうするとさらに松坂屋さんに行ってみたいという意欲が沸く。」
一体なにをしているのでしょうか?
(森口さん)「お客さまがご自宅でバッグをご覧になりたいというお話があったので、要望に合ったバッグを探していました。」
売場を回って集めたバッグはあわせて7点。総額250万円です。
(森口さん)「事前にこういうのが欲しいというのは伺っていたので、それに合致するものを用意しています。」(記者)「喜んでもらえそうですか?」(森口さん)「どれか1個は決めていただけるのではと思っています。」
呼ばれればどこにでも伺うのが外商の仕事。催事の案内だけでも訪問し、こまめに顔をつなぐのが松坂屋流です。あいにくここから先は撮影NG。はたして買ってもらえるのでしょうか。
今回、顧客から出された注文がこちら。普段使いができる、大き目の肩掛けカバンが希望のようです。これに対して森口さんはブランドの違う7種類のバッグを用意。すると…
総額65万円のお買い物、ご成約です。
(森口さん)「お客さまがきょうお持ちしたバッグを見て、好きなやつだと喜んでもらえたのでリサーチしてご用意できてよかったと達成感がある。いかにお客様にストレスなく楽しんでいいただけるかというのを一番大事にしている。」
(佐藤部長)「お客さまのニーズは非常に多様化している。百貨店の店頭にあるものだけの販売では、この先先細りになっていくだろう。お客さまの広いニーズをとるために、百貨店店頭にないような商品のニーズにも答えられるようにアライアンスの商売を拡大している。」