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日本屈指のバス王国、福岡!街中には、5~6台が連なる光景が…
中でも目に付くのが「西鉄バス」。保有台数はグループ全体で2535台、輸送人員は年間2億6千万人と日本最大級のバス会社です。
しかし、巨大さゆえの悩みが・・・それは
ダイヤの改正です。およそ9500カ所のバス停の時刻表を社員総動員で作成します。
そして深夜遅く・・・張替え作業へ。
この日は40カ所を2人で回り、始発前の早朝までかかりました。
(西鉄社員) 「足腰が痛い。乗ったり降りたりが大変」
コロナ禍ではダイヤ変更が頻発したため年間10回、作業が発生することもあったと言います。
そこに現れたのが!
こちらの真新しいバス停。時刻表示が液晶になった「スマートバス停」です。
時刻表の変更はネットでオフィスから遠隔で行えます。すなわち、深夜の作業が不要なのです。
(西鉄バス 宮崎さん)「(時刻表を)ボタン一つで変えられるようになったのが改善点。働き方改革にもつながっていて、紙を印刷しない点で経費の削減にもつながっている」
(記者) 「今午後5時過ぎなんですが、今の時間帯の時刻表のみ大きく表示されているんです」
(客) 「年をとったら見えない。これだと見えやすい」
またリアルタイムで情報を更新できるので、遅延情報なども瞬時にお知らせできます。
こんな使い道も…
(記者)「こちらは自動販売機・・・と思いきや上にはバスの時刻表がついています!」
ほかにも、ロッカーを併設し、クリーニングの受け渡しができるバス停や、お土産を購入して写真撮影ができるバス停など、ほかの企業とコラボして初期投資を節約する実証実験を行ってきました。
さらに広告を掲載できるタイプもあります。
この最新型バス停を西鉄グループと共同開発したのは、北九州市のYEデジタルです。
2年かけて開発・実験。課題だった「電源の確保」も技術革新でクリアし特許を取得しています。
(YEデジタル 筒井さん) 「日本全国のバス停は約52万カ所。その8割が電源を確保できない場所に設置されている。電気がないところでも設置できるようにソーラーパネルタイプや乾電池タイプを準備した」
ただ1台100万円前後と費用面の課題も。今後の見通しについて日経記者は
(日本経済新聞社・山田記者)「乗客が減って経営が厳しい状況。簡単に投資に踏み込めないという一面もある。いかにスマートバス停を広告媒体に育てていくかが大きな課題。」
バス王国福岡からスマートバス停の波はどこまで広がるでしょうか。