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怪我をしたのも我慢して隠し、それを指摘して怒られた。 『俺は治せるけどお前は違うでしょ』 そのクの言い分が納得できず、お互い拗らせてしまったのが今回の原因。 それなのにまた自分はクに体調の報告をしなかった。だから、クは自分が頼るまで待っていたんだ。そう気がつくとまた視界が滲み出す。
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「……ご、めん」 溢れそうになる涙を隠して、震える声でそう言えば。クは深くふかくため息を吐き出した。 「次はしんどかったらちゃんと教えて」 「うん」 ぐすっと鼻を啜ると、柔らかい手つきで頭を撫でられる。そのまま丸め込まれそうになるけど、フィもまた言いたかったことを思い出す。