新しい神様が、雨を降らせられないお詫びとして、渇いた大地に、延々と小銭を降らせ続けている。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

ペット雑誌の最終号の付録は野良犬の霊魂だった。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

その老人は他人の家に忍び込み、花壇の土に、造花を一輪挿していくことを密かな愉しみとしている。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【ほぼ100字小説_1797】「話は聞かせてもらった！　食べた栄養がすべて腹の肉になっているのではないか。そう疑っているのだな！」そうなんだよ、胃袋さん。「そんなときは確率変動だ！　腹以外の場所に脂肪がたまるように変えられるぞ！」こうして最近、背中に肉がつき始めたんだ。　#マイクロノベル

【ほぼ100字小説_1796】話は聞かせてもらった。「ほうほう。どんな話をお聞きになられましたかな？」いやですよ、お爺さん。ご飯はさっき食べたでしょ。「そうだったかのう」という話を聞かせてもらった。「ほうほう。どんな話をお聞きになられましたかな？」いやですよ、お爺さん。　#マイクロノベル

お昼ごはんを忘れたから未来から晩御飯を持ってきて食べた。なかなかおいしい煮物だった。味を覚えておいて帰ってから作ってみたがあまり似ていない味になった。不満はないが論理的にもう一つ作るしかないのか。#マイクロノベル

マイクロノベル集 328「水の中から」／新しいほぼ100字小説を4本まとめました。 #note #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n…

「台風っていうのは誰かが凄く大きな扇風機でゴー、ゴーッて風を送っているのじゃないかしら。」 「だったら僕の耳元では誰かがとても小さな扇風機を回す事がある。フー、フーッて正しい規則と不規則の調和した1/f揺らぎの風が吹くんだ、フー、フーッて。」#twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#詩

5年4月7日 深い雪の中 #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

【ほぼ100字小説_1794】勘違いするな。地球に海があるんじゃない。海の中に地球が沈んでいるんだ。信じられないか？　なら、この番号に電話をかけてみろ。そうだ、着信音が聞こえるな。いま、防波堤の上で振動する地球がジリジリと移動し、ぼちゃん！　うん、本当はお前のスマホだ。　#マイクロノベル

夏の夜、街灯の光に何度もぶつかるうち、自分がその街灯に恋をしていることに、蛾はふと気づいた。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【ほぼ百字小説】（５２６５）　坂が好きなのに近所には坂がほとんどない。それでも、こんなところに、という場所に坂はあって、新しく見つけると嬉しくてその坂に名前をつける。坂でなくても坂の名前を付けると坂になることには、最近気がついた。 #マイクロノベル　#小説

風の強い町に、シャボン玉保険の外交員がやってきた。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

パチンコの景品で喪服を手に入れたので、誰か死なないかな、と思っている。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【ほぼ100字小説_1793】おい、小僧。オレの話を聞け。そうとも、オレは石ころだ。こらっ、石蹴りなんて野蛮で原始的な遊びはやめろ。太古の時代から偉大な存在であった石は人間を助けてきた。今では小僧でも投げられるほど小さくなってしまったが……おい、やめろ。ぶくぶくぶく。　#マイクロノベル

必殺技が完成したのに名前が思い付かず、技名叫びたい系なので結局それを使えず負けてしまい悔しいから好きな女子に告白したが熱血よりクール系が好きゴメンねと断られた怒りのアタック！ #マイクロノベル

＋1 マイクロノベル鱗「誰にも知られていない名前」／noteだけで読める書き下ろし小説です。その名前は、誰にも知られずに広まる。 #note #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n…

【ほぼ百字小説】（５２６４）　真夜中、どこからか話し声が。はて、と耳をすますと、どうやら小さな話たちが話しあっているらしい。お互いの小さな話について話しあうその中から、またひとつ話が生まれ、話の輪に加わる。そんな話も聞いたような。 #マイクロノベル　#小説

5年4月6日 静かな浜辺の鳥の色 #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

【ほぼ百字小説】（５２６３）　娘が日傘を差して行った。あいつが日傘なんか差すとは。作るだけ作ったままでずっと使わなかったコンタクトレンズも使い出したし、いろいろ変わった。あ、あいつの好きな胡瓜がもうなかったな。今日スーパーで買おう。 #マイクロノベル　#小説

No.√076 非可逆 #ショートショート #twnovel #マイクロノベル #Twitter小説 #小説が読めるハッシュタグ いいね、RT、感想を頂ける場合は作品の方にお願いします🐢

今夜は猫用の流れ星が流れる夜なので、あちこちの家の窓辺に猫がいる。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

床屋が飼っている蟹に鋏が無い。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

夏祭りが終わった後の神社の境内で、金魚すくいの屋台の店主が、今年もあの子の幽霊が来るのを待っている。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【ほぼ100字小説_1792】雨の日に、水溜まりの中を魚が泳いでいた。「おい、オレを見逃せ。オレはこれからもっと大きくなる」雨が激しさを増して、水溜まりは大きくなり、魚の数も増えた。「旧人類と言えど、もうオレたちに手は出せないぜ。あっ」通りかかった車が水溜まりをはねた。　#マイクロノベル

【ほぼ100字小説_1791】「コンビニで金魚を買ってきた」見れば、透明なカップの中をひらひらと泳いでいる。飼うのかい？　「まさか」手品のようにパッと一気飲み。美味しいの？　「味ってほどのものはしないね」けらけら笑う。まさか、こいつの尻から生えてるしっぽのようなアレは。　#マイクロノベル

クチナシだよ。息子が掌の花を見せてくれた。白い花びらが六方に開き、タコみたいな黄色い雌蕊が不安定に立つ。よく知ってるね。息子がため息をつき、この子から話しかけてきたんだ、と花を揺らす。甘く濃厚な匂いが息子全体から漂う。蕊がわずかに傾く。ほらね。息子が得意げに笑う。 #マイクロノベル

マイクロノベル集 327「それ、ぼくの！」／新しいほぼ100字小説を4本まとめました。 #note #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n…

「神様」#マイクロノベル pic.twitter.com/WtBNvcVgOU

No.301 3月9日 (2020/03/09) #ショートショート #140字小説 #マイクロノベル #Twitter小説 #小説が読めるハッシュタグ いいね、RT、感想を頂ける場合は作品の方にお願いします🐢

【ほぼ百字小説】（５２６２）　たまに錨が落ちている。どこから下ろされているのかは知らないが、それに身体を縛りつければ、出発のときいっしょに引き上げてくれる。あ、もう先客が、と思ったらそうではなく、錨に縛られて投げ込まれたのだとか。 #マイクロノベル　#小説

5年4月5日 頭の中のパンダ #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

AIとマイクロノベルで描いてみた 061「南雲マサキ、365日連続更新したってよ」／久しぶりの更新。画像生成AIがお祝いしてくれたよ！ #note #マイクロノベル #AIart #dalle3 #bingimagecreator #BingAI #振り返りnote note.com/nagumo4423/n/n…

No.931(通算1486作目) モラルシンパ #ショートショート #twnovel #マイクロノベル #Twitter小説 #小説が読めるハッシュタグ いいね、RT、感想を頂ける場合は作品の方にお願いします🐢

【ほぼ百字小説】（５２６１）　木の枝に傘がぶら下がっている。あんなに高い枝にいったい誰が柄を引っかけたのか。首を傾げていると、ばさ、と開いて、逆さまのまま何度か羽ばたき、くるりと反回転して夕空に消えた。蝙蝠傘はああやって眠るのか。 #マイクロノベル　#小説

夜空にしぶしぶ昇っていく月を見送った後、さっきまで月が座っていたへこみが残っている座布団を片付ける。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

地球を漬けた酒から漂ってくる火薬の匂いがたまらない。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

ピアノ教室から帰ってきた少年が、自室で一人、怪獣のフィギュアに自身の指を食べさせようとしている。 #小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

少女が誘拐され監禁されていたので助けに行ったのだが、監禁されていた場所がびっくり箱の中だったので私は箱をあけたとたん少女が出てきてびっくりしてしまったのだ。まあ玉手箱じゃなくて良かったが。#マイクロノベル